くすりの秘密と工夫を学ぼう! ~カプセル・錠剤・水剤・粉薬で実験してみよう~
開校日:2018年8月26日
■内容
くすりの秘密と工夫を学ぼう!~カプセル・錠剤・水剤・粉薬で実験してみよう~
(1)カプセル・錠剤・水剤・粉薬を使って実験してみよう
(2)お薬の正しい飲み方・使い方
(3)調剤体験 : 軟膏づくり
錠剤やカプセル、顆粒、水薬など様々な形状のくすりについて、それぞれの性質を学び、どのような工夫がなされているのか、私たちのからだの中に入ったくすりはどうなるのか実験を通して考えるほか、調剤体験として軟膏づくりを行いました。
■講師
薬学部 臨床薬学部門 福島昭二教授、薬学部生のみなさん
はじめに、薬の種類には3種類あり、大きく内服薬・外用剤・注射剤に分かれることの説明を受け、内服薬にはカプセル・錠剤・液剤・粉薬といった様々な形状のものがあり、形によって特徴が異なることや、薬がどのような目的をもってそういった工夫がなされているのかなどを実験を通して学びました。 カプセルと錠剤の実験では、飲んだ薬が腹の中でどのように変化するのか、胃液の成分を入れた瓶の中に薬を入れ、観察しました。
次に「どうして薬を飲む時は水が良いと言われるのか?」について考えました。実際にお茶を使って薬を飲んだらどうなるか、キレートによる鉄剤の析出実験を実施。飲み物に含まれている成分が薬の吸収を阻害しないように「コップ一杯の水で飲む」ことの大切さを学びました。
また、重曹とクエン酸を使って、二酸化炭素が追い出される現象を体験しました。子どもたちはその様子に興味津々。何度も重曹とクエン酸を水の中に入れて、観察していました。保護者の方も参加した「お薬の飲み方・使い方」では、オブラートの使い方や目薬のさし方を体験。こどもたちからは、「知っているようで全く知らなかった」「これからは今日教えていただいた方法でやってみます」とコメントがありました。
最後に調剤実験として、白色ワセリンと精製ラノリンを使って「すべすべ軟膏」を作りました。軟膏台とヘラを手に、2種類の軟膏を混ぜ合わせました。軟膏台に押しつけるような混ぜ方に苦戦するこどももいましたが、最後にはみんな上手に軟膏壺に詰めて完成。 普段はできない体験に「楽しかった!」「もっとやりたい!」との声が上がっていました。