Happy Halloween ~ハロウィンのルーツを学んで、ジャック・オー・ランタンを作ろう!~
開校日:2018年10月6日
■内容
ハロウィンのルーツを学んで、ジャック・オー・ランタンを作ろう!
【1】ハロウィンってなぁに?
【2】ジャック・オー・ランタン作り 秋になると、"Trick or Treat"という言葉とともに、カボチャ、コウモリ、クロネコなどのモチーフを目にする機会が増えてきます。 「ハロウィン」は古代ケルト民族の秋の収穫祭(民族行事)に起源があると言われています。世界にはたくさんの民族が存在し、その数だけの様々な文化があります。 「ハロウィン」を通して、異文化の歴史を学び、ハロウィンを象徴するモチーフのひとつである「ジャック・オー・ランタン」を小さなカボチャでつくりました。
■講師
神戸学院大学 グローバル・コミュニケーション学部 森下 美和准教授、 グローバル・コミュニケーション学部生のみなさん
ハロウィンの基礎知識として、古代ヨーロッパの原住民であるケルト人の宗教的な祭りがルーツであり、10月31日を1年の終わりと考えて「この日に死者の魂がこの世に帰ってくる」という言い伝えがあること、日本の「盆」によく似ていることや、それを踏まえた上で「盆」と「ハロウィン」を比較しながら、双方の文化について学びました。 次に、「『Trick or Treat』とはどんな意味?」「どうしてハロウィンには仮装をするの?」などのクイズに正解したポイントが高い順番にお菓子のプレゼントを実施。 知っているようで本当の意味や習慣を知らないことも多く、仮装やパーティーなどのイメージが先行しがちな「ハロウィン」の本当の意味を学びました。
さらに、ジャック・オー・ランタンの素材となるカボチャについて学びました。 カボチャは大きく分けて「日本カボチャ」「西洋カボチャ」「ペポカボチャ」の3種類に分類することができます。日本カボチャのルーツは諸説ありますが、16世紀半ばに中国経由で日本に伝わったと言われており、日本で最初に伝わったカボチャとしては「黒皮かぼちゃ」、京野菜で有名な「鹿ケ谷かぼちゃ」などがあります。 西洋カボチャは当初、19世紀にアメリカから導入された飼料用でしたが、明治に入って品種改良が進み、食用として急激に普及しました。代表的な「黒皮栗南瓜」は現在、一般的に広く流通しているカボチャの代名詞的な品種であり、「みやこかぼちゃ」や「えびす南瓜」などの品種群の総称です。 最後は「ペポカボチャ」。ペポカボチャの中には、「ズッキーニ」や「金糸瓜(ソウメンカボチャ)」といったなじみ深い野菜も含まれている他、食用としてだけでなく、イベント用や家畜の飼料用、その他「おもちゃカボチャ」「ベビーパム」などといったハロウィンでランタンとして使われるカボチャの多くもペポカボチャに分類されます。
イベント当日にジャック・オー・ランタン作りの材料となったのは、「プッチーニ(西洋かぼちゃ)」で、神戸市西区岩岡にある農家で特別に育てていただいたもの。それを踏まえて、神戸市にはたくさんの農水産物が生産されていることも学びました。 最後は、いよいよジャック・オー・ランタン作りです。彫刻刀を使って中身をくりぬくための穴を開け、種やワタなどをかき出します。中身がきれいにかき出せたら、目・鼻・口の形や位置を決めて「顔」を作り、くりぬいたら完成です! 完成したジャック・オー・ランタンは、学生たちが事前に制作した撮影用のセットの中に入れて撮影。初めてのランタン作りにこどもたちも終始笑顔。世界で1つだけのオリジナルのジャック・オー・ランタンが完成しました。