もとまち こどもガーデン ~兵庫県のお花を大切な人に届けよう~
開校日:2023年4月9日・5月14日
■内容
もとまち こどもガーデン ~兵庫県のお花を大切な人に届けよう~
■講師
現代社会学部 現代社会学科 講師 菊川 裕幸 先生
「もとまち こどもガーデン」は、大丸神戸店8階のみどりの広場内の畑にてこどもたちと一緒にお花畑を作り、植える~収穫~贈るまでの体験を通して学ぶ花育プログラムです。
兵庫県で栽培されているお花について知り、大切な人へ贈ることを考えながら、花育を体験しました。
4月9日(日)第1日目、お天気にも恵まれ、ワークショップがスタートしました。
はじめに菊川先生が、兵庫県には、豊かな自然と気候恵まれ、花の栽培に適した地域が数多くあり、全国的にも高い評価を得ている花(兵庫が誇る花)があることなど、準備された兵庫県の花やハーブの苗を見ながら説明。ハーブの香りや花や葉の手触り等、ひとつひとつの植物の魅力を楽しんでもらいたいと語りました。
今回、お花の肥料として、地1階食品売場で毎日捨てられる「野菜くず」を使用しました。
生ごみをコンポスト(堆肥や堆肥をつくる容器のこと)に入れると微生物が働いて発酵・分解が進み、2~3週間で栄養価の高い堆肥へと変わるのです。
地域で出た生ごみを自分たちの手で堆肥にして土にかえす、そんな小さな循環を作ることにもチャレンジしました。
また、これを通してこども達に、「リサイクルの輪」をつくることの大切さを伝えました。
そして「お花畑」づくりがスタート。こども達に花やハーブの特徴等を学生さんが説明し、好きな苗を20程度選んでもらいました。その後、苗をポットから取り出し、少し根をほぐしながら移植ごてを使って植えていきました。
中央に向けて背の高い植物を配置し、名前を書いた花壇用プレートを立て、「もとまち こどもガーデン」が完成しました。
これから約一か月、成長が楽しみです。
5月14日(日)第2回目ワークショップがスタートしました。
こどもたちの植えた苗に、美しい大輪の花がたくさん咲きました。
いよいよ収穫です。この日は少し雨予報で駆け足となりましたが、こどもたちは咲いたお花の形などを観察しながら、フラワーボックス作りの材料になるお花を収穫していきました。
そして最後の工程、フラワーボックスづくりを開始。
まずはブーケやフラワーボックスに仕立てることで、花の美しさをより引き立てられることを、子どもたちに知ってもらうため、冒頭に菊川先生による花束づくりのデモンストレーションを行いました。色とりどりの花が手際よく花束に仕立てられていく様子に子どもたちは興味深々。会場は大いに盛り上がりました。
収穫した色とりどりの花々をオアシスに刺していきます。「香りのよいローズマリーを入れたいけど、綺麗に入れられない」と小学生が学生に相談していました。
また、完成した作品を参加者同士で見せ合い、こだわりのポイント等を話しました。
最後に菊川講師が「花を見て触れることで、とても優しい気持ちになることができます。普段食べている物や着る物等の値段が上がっているのと一緒に、今<花>の値段も上がっています。<花>は、皆さんの生活に必要なものではないかもしれませんが、このような美しい花を簡単に私たちが楽しむことができるのは生産者さんや花屋さんが一生懸命頑張ってくれているからです。このプログラムを通して少しでも<花>の魅力を感じてもらい、<花>のある生活も楽しんでもらえれば嬉しいです」と語ってくれました。