スポーツから学ぶユニバーサルな社会 ~ユニバーサルスポーツを体験しよう~

開校日:2024年4月27日

■内容

スポーツから学ぶユニバーサルな社会 ~ユニバーサルスポーツを体験しよう~


■講師

神戸学院大学 総合リハビリテーション学部 社会リハビリテーション学科 香山 芳範 先生



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今回のワークショップは、5月17日に開幕する「神戸2024世界パラ陸上競技選手権大会」の開催20日前PRイベントの一環として行われ、前半は9階イベントホールでセミナーを行い、後半は明石町筋特設会場に場所を移し、3種のユニバーサルスポーツの体験会を実施しました。

前半のセミナーではユニバーサルな社会をテーマに「スポーツと幸せの関係」について考えました。

まず、ユニバーサルな社会とは、年齢、性別、障がいの有無等に関わらず、誰もが暮らしやすい社会のことであり、そのことをスポーツで表現したのがユニバーサルスポーツであると説明がありました。ユニバーサルスポーツは、障がいがあっても、大人でも子どもでも、その場にいる誰もが楽しむことができます。

次にスポーツが予防医療に役立つという観点から、国をあげてスポーツが奨励されていることを紹介し、皆が主体的に心地よくスポーツに触れるためにはまず、自分にとっての心地よい状態を考える必要があると説明しました。「幸せとは何か」「どういう時に幸せを感じるか」について参加者それぞれが考え、子どもたちからは、「ママや好きな人といる時」「遊んでいる時」などの声があがりました。


続いて、5つの基本的欲求(「楽しみの欲求」「生存の欲求」「愛・所属の欲求」「力の欲求」「自由の欲求」)を紹介し、何を幸せに感じるかは人によって異なることを説明しました。そして、自分にとって比重の大きい欲求は何かを知り、それにお金と時間を費やすことが幸せに繋がると話しました。

最後に自分が持つ基本的欲求の大きさを測るワークを行い、「ひとりで遊ぶより誰かと遊びたい」「物事に熱中しやすいタイプだ」などの50の項目から、自分に当てはまるものにチェックをつけ、チェック数をもとに学生サポートを受けながら、欲求のバロメーターを作成しました。

香山講師は「今回のワークの内容をもとに、個性にあったスポーツを選び、人生をより良く幸せにしてほしい。そして、選択肢の一つとして、これからユニバーサルスポーツを体験してみてください。」と話し、セミナーを締めくくりました。

後半の体験パートでは、明石町筋の特設会場へ場所を移し、ボッチャ、義足歩行、ブラインドランの3種のユニバーサルスポーツの体験会を行いました。


初めて触れるユニバーサルスポーツに、最初は少し戸惑いぎみの子どもたちでしたが、保護者の方や学生スタッフのサポートにより笑顔で楽しむことができました。
最後は「楽しかった」「もっとやっていたい」などの感想があがりました。



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