永遠に瞬き続ける巨星
特別企画草間彌生作品展
網と水玉の無限の反復と増殖
KUSAMA YAYOI草間彌生
1929年生まれ。1957年に渡米し、1960年代には前衛の女王として知られるように。単一モチーフの強迫的な反復と増殖による自己消滅という芸術哲学のもと、今なお凄まじい熱量で描き続け、世界じゅうに熱狂的なファンをもちます。本展ではパステル画からエッチング、リトグラフ、陶の立体作品まで、30余点を一堂に!
世界を股にかける心魂
墨の抽象表現=墨象を確立
SHINODA TOKO篠田桃紅
1913年~2021年。1956年に渡米し、抽象表現主義が全盛の中で試みた新しい墨の造形は“墨象(ぼくしょう)”と呼ばれ、世界的な評価を得ました。帰国後は壁画や襖絵などの大作からリトグラフ、装丁まで幅広い分野で活躍。孤高を貫く、その生き方に憧れるファンも多く、数え103歳で書いた随筆は50万部以上のベストセラーに。
リアリズムを超えた原風景
FUTAGAWA KAZUYUKI二川和之
1954年生まれ。自然の美を表現できるのは岩絵具だけだと、日本画において写実主義を基調とする作品を制作。粗目の岩絵具によって物の質感や遠近感まで細心に描きだし、輝くばかりに瑞々しい原風景へと昇華させます。
すべては無意味な記号だらけ
MUKAI SHUJI向井修二
1940年生まれ。無意味な記号の集積によって既存の美の概念を崩し、新たな価値を創造。インスタレーションのスタイルを早くから確立し、近年は世界的ラグジュアリーブランドの内外装のインスタレーションでも話題に。
じわりと心にしみる不思議
WATABIKI NOBUKO綿引展子
1958年生まれ。2008年からはドイツのハンブルグを拠点に。自己内省し他者との関わりまでを深く掘り下げたテーマ、不気味さとおかしさ、優しさが混じりあう不思議なモチーフは、どこか忘れがたい余韻を残します。
どこまでも深遠なブルー
INOKUMA KATSUYOSHI猪熊克芳
1951年生まれ。“猪熊ブルー”と称されるウルトラマリンブルーの作品は海外でも高い評価を得ています。コーヒーパウダーなど独自の素材を使った絵肌が触覚を刺激し、幾重にも重なる深い青が、いつのまにか心の深層へ。
少女は何を思うのか
NARA YOSHITOMO奈良美智
1959年生まれ。国内外の美術館に数多くの作品が収蔵され、日本の現代美術の第二世代を代表するひとり。初期の挑戦的な眼差しの子供に加え、穏やかな表情の子供も描くように。ロックを流しながら制作するほど音楽好き。
無垢で純粋なカタチと色
MOTONAGA SADAMASA元永定正
1922年~2011年。関西を拠点とした前衛美術グループ「具体美術協会」の中心メンバーとして活躍。晩年はどこかコミカルな抽象画やオブジェ、谷川俊太郎と共作の絵本、舞台表現なども手掛け、近年、海外で人気が再燃。
新しい時代を拓く才能
甘く幸せなクリームの魔法
WATANABE OSAMU渡辺おさむ
1980年生まれ。スイーツデコの技術を応用し、樹脂や強化プラスチックによる“フェイククリームアート”という独自の技法で人気を集めています。まるでお菓子のデコレーションのような可愛さと精巧さに思わずうっとり。
媚びない飾らない美しさ
KYNEキネ
1988年生まれ。顔や本名は非公開。シンプル&ミニマムな線や色で表現され、作品の中心的モチーフである女性は、どこかクールで感情の読めない表情をしています。ファッションやスポーツブランドとのコラボも多数。
美味しく美しい食卓の記憶
ICCO YOSHIMURAイッコヨシムラ
1987年生まれ。実家がフレンチレストランを営み、幼少期から厨房やフロアで過ごしながら、ワイン瓶や食器を裏紙などに描いていたのが原点。大切な人と食卓を囲む幸福が、今日までの一貫したインスピレーション源に。
曲線がもつ浮遊感と恍惚感
AHHI CHOIアヒチョイ
1983年生まれ。大胆な腕の動きに任せつつ、記憶の中から抽出したシルエットやひらめきを軽快で滑らかな曲線の動きで表現。絵画だけではなく、テキスタイルやプロダクトデザインなど幅広い領域の創作に挑んでいます。
定型のない模様とフォルム
MADARAMANJIまだらまんじ
1988年生まれ。京都の職人に弟子入りして金属加工の基礎を学んだのち、何種類もの金属を加熱しながら叩き混ぜる“杢目金(もくめがね)”の技術を独学で習得。複雑なまだら模様とアンバランスな造形は禍々しくも美しく。
光が生みだす幻想世界
OGAWA GO小川剛
1981年生まれ。プリズムによって生じる光の屈折作用を応用。光の当たり方や見る角度や位置によって、その姿をさまざまに変化させる作品が、観る者を眩惑させながら、同時にどこか懐かしい光の記憶を呼び覚ませます。
手指から溢れでるエネルギー
ROKKAKU AYAKOロッカクアヤコ
1982年生まれ。大きな目の少女、即興性を重んじたダイナミックな線とカラフルな色彩。絵筆を使わず、手指で直接キャンバスや段ボールに絵を描く、独特のスタイルで知られています。ヨーロッパと東京を拠点に活動中。
手指から溢れでるエネルギー
ROKKAKU AYAKOロッカクアヤコ
1982年生まれ。大きな目の少女、即興性を重んじたダイナミックな線とカラフルな色彩。絵筆を使わず、手指で直接キャンバスや段ボールに絵を描く、独特のスタイルで知られています。ヨーロッパと東京を拠点に活動中。
EVENT
間近で即興で描かれる
グラフィティアートの醍醐味
MORITA MANABU森田学
1988年生まれ。子供の頃からストリートを舞台に創作をし、スプレーやマーカーなどで“不規則で汚れた美しさ”を表現してきました。近年は企業のクリエイティブ担当や空間デザインのディレクションなども手掛けています。
森田学
ライブパフォーマンス
- ■2月25日(土)・26日(日)
各日13時から約1時間 - ■6階イベントホール前 特設コーナー
主にアクリル絵具を使った作品を公開制作し、完成後は会場で販売予定。また、作家来場時に作品をお買いあげいただくと、お持ちになったアイテム(スニーカー、バッグなど)に絵をお描きします。
- ◎絵をお描きするものの素材は無地の布が適していますが、水濡れ、摩擦、経年などにより色落ちや色褪せがあることをご了承ください。
- ◎やむを得ない事情により、作家来場の日時が変更または中止になる場合もあります。
ARTIST
出品予定作家・五十音順(敬称略)
- ARTIST MIUアーティストミユ
- AHHI CHOIアヒチョイ
- ICCO YOSHIMURAイッコヨシムラ
- INOKUMA KATSUYOSHI猪熊克芳
- RONALD VENTURAヴァントーラ
- ANDY WARHOLウォーホル
- OGAWA GO小川剛
- JEAN-PIERRE CASSIGNEULカシニョール
- KANAMARU YUJI金丸悠児
- KAYAMA MATAZO加山又造
- KYNEキネ
- KUSAMA YAYOI草間彌生
- SHINODA TOKO篠田桃紅
- MARC CHAGALLシャガール
- NARA YOSHITOMO奈良美智
- BANKSYバンクシー
- PABLO PICASSOピカソ
- BERNARD BUFFETビュッフェ
- FUKUI KOTARO福井江太郎
- FOUJITA TSUGUHARU藤田嗣治
- FUTAGAWA KAZUYUKI二川和之
- ANDRE BRASILIERブラジリエ
- HEBIME蛇目
- MADARAMANJIまだらまんじ
- MUKAI SHUJI向井修二
- MOTONAGA SADAMASA元永定正
- MORITA MANABU森田学
- ROKKAKU AYAKOロッカクアヤコ
- WATANABE OSAMU渡辺おさむ
- WATABIKI NOBUKO綿引展子