暮らしのいい道具～プロが見立てた道具で、もっと暮らし上手に。～

築150年になる町家建築であり、国の重要文化財に指定されている杉本家住宅。同家に生まれ育った杉本節子さんは"はんなり"と華やかなイメージですが、日常は昔も今も"こうと"な暮らしぶりだと話します。"こうと"は地味、質素、慎ましいといった意味をもつ古い京言葉。ハレとケ、贅沢と始末のメリハリをわきまえる京都人の美学です。杉本さんの料理研究家としての土台は杉本家の"だいどこ"で築かれたものですが、料理上手だったお祖母さまやお母さまの姿から学んだのは、ものを大切にする姿勢。愛用のお鍋やおすすめのお手入れグッズをご紹介します。

愛着を深めながら長く使えるプロ仕様の鍋

曇りなく輝くステンレスのお鍋は、杉本さんが実際に使用しているお鍋と同シリーズのもの。ドイツで170年以上の歴史をもつフィスラーのお鍋は、機能的で使い勝手がいいうえに、スタイリッシュなデザインなので、台所に立つのが楽しくなるそうです。熱効率のいい三層構造の鍋底が特長で、ガスやIHをはじめ、あらゆる熱源に対応。

鍋の底までピカピカに磨きあげる心構え

吟味して選んだものを手入れしながら大切に使うのが"こうと"な暮らし。お鍋は内側だけでなく、外の側面や底までしっかり汚れを落とすのがポイントです。目につかない鍋底はつい見落としがちですが、残った汚れが焦げついて黒ずみや傷みのもとになります。ステンレスを特殊加工したスポンジなら、鍋を傷つけにくく、こびりついた頑固な汚れにも強く、ピカピカに。ステンレス以外の鍋や陶器、ガラス器にも使用できます。

〈フィスラー〉ステンレス製スポンジ（小）
税込770円
■4階 調理用品売場

洗いにくいものも、すっきり

おろし金やざるは、目に詰まった汚れが厄介ですよね。人工芝みたいな四角いブラシは、ポリエチレン樹脂のツンツンした突起が、スポンジでは届かない凹凸や網目の汚れもかき出します（ほどよい柔らかさなので、根菜の泥落としにも重宝です）。天然素材の棕櫚（しゅろ）を使った昔ながらのたわしも、柔らかいのにコシがある優れもの。変わりダネでは、洗剤入れと一体化したユニークな構造のブラシも。上のボタンを押すとブラシの真ん中から適量の洗剤が出て、そのまま洗えます。お手入れグッズを上手に選んで、洗いものの手間やストレスを軽減しましょう。

〈高田耕造商店〉しゅろのやさしいたわし
(特小)税込715円から
〈マーナ〉デルデルキッチンブラシ
税込638円
〈ティディ〉プラタワ フォーキッチン
税込385円
■4階 調理用品売場

ふきんは素材を賢く使い分け

台拭き、調理用、食器拭き、手拭きなど、どのふきんを選ぶときにも杉本さんがポイントにしているのは、繊維が柔らかくて毛羽立たず、乾きやすいこと。隅々まできれいに拭けて、衛生的に保つための必須条件です。かや生地は吸水性に優れ、台拭きにも食器拭きにも重宝。未晒し木綿はキッチンペーパー感覚で、だし濾しや果汁絞りにも。マイクロファイバー素材はグラス磨きや水拭き掃除におすすめ。用途に応じて使い分けて、台所まわりをいつも美しく清潔にしておきたいですね。

〈日本橋木屋〉かや生地ふきん（2枚入り）
税込990円、未晒し木綿（大・1枚）税込1,100円
〈テイジン〉あっちこっち 食器・グラス拭き（マイクロファイバー、1枚）税込1,430円
〈Knit kobo.h〉グラスクリーニングクロス（マイクロファイバー、1枚）各税込440円
■4階 調理用品売場

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