冷蔵庫にないと心細く!? 幽玄な鷹峯の地で育まれた、京都人の食卓に欠かせない傑作
わたしの愛用品 〜使って実感、ほんとにいいもの愛しいもの。〜
幼い頃から絵を描くのが好きで、祖父の登喜男さん、父の登さんに続いて、手描き友禅の道へ進んだ羽田登喜さん。毎日の仕事場である羽田工房は、登喜男さんが1935年に創設して以来、長く京都御所の近くにありましたが、2015年に移転し、北区鷹峯の地へ。その鷹峯に蔵をもつ松野醬油のつゆと柚子ぽんずが、羽田さんの大のお気に入り! 工房の移転準備で鷹峯を訪れて以来ずっと愛用していて、冷蔵庫に入っていないと不安になるほど、日常に欠かせない存在だそうです。
つゆは濃口醬油をベースに鰹節のだしをブレンドした濃縮タイプ。醤油の風味が立っていて、余計な甘みがなく、麺つゆ、天つゆ、炒めものなど、幅広く大活躍です。柚子ぽんずは濃口醤油に国産柚子果汁をブレンドしたもので、鼻にふわりと抜ける香りが爽やか。そのままサラダにかけたり、しゃぶしゃぶのたれにしたり、どんな料理に合わせても酸味、風味ともに非常にバランスよく仕上がります。どちらも本当に心強い味方です。
〈松野醤油〉つゆ(360ml)、柚子ぽんず(360ml)各税込648円
■地階 グローサリー
鷹峯に創業して200余年、昔ながらの大きな木樽で熟成
醤油は日本が誇る発酵調味料のひとつ。麹菌、乳酸菌、酵母といった微生物の働きによってつくられます。昔ながらの醸造元には、それぞれ蔵に"蔵つき酵母"と呼ばれる特有の微生物がすみついていて、それが味わいを左右する決め手になるのです。松野醤油は1805年に創業し、鷹峯街道沿いの趣ある建物は1849年築造。蔵にずらりと並んだ大きい木樽は、100年以上使い続けているものも。風光明媚で水も空気も美しい鷹峯の自然環境のもと、蔵のあちらこちらに息づく微生物の命こそが松野醤油の命です。
羽田さんも工房の窓から京都の町、清水寺、京都タワー、大文字、比叡山、鷹峯三山が見え、静寂の中に庭の木々で鳥がさえずり、まさに3D京都の四季を日々実感。かつて"光悦村"として芸術・文化の一大拠点だった地でもあり、ものづくりには絶好の環境だそうです。
左:のれんや木の看板にも歴史や風格を感じます
右:蔵の天井や壁、床、木樽...至るところに"蔵つき酵母"と呼ばれる微生物が
お醤油ももちろん、ごちパラにラインアップ!
大丸京都店のごちパラでは、つゆと柚子ぽんずのほか、お醬油ももちろん品ぞろえ。写真の瓶入りはほどよいサイズでカラフルなラベルが愛らしく、ちょっとした京都みやげとしても。日常にたくさん使う人向けに容量の多いペットボトル入りもそろえています。
ちなみに羽田さんの工房から松野醬油の本店まで歩いてすぐですが、家族そろって大丸京都店ファン、他のお買物のついでにごちパラで買うことが多いそうで、ありがとうございます♪
〈松野醤油〉昔づくり こいくち醬油(360ml)、うすくち醬油(360ml)各税込561円
さしみ醤油(360ml)税込626円
■地階 グローサリー
※本記事の内容・価格はホームページ掲載時の情報です。
予告なく売り切れ・価格変更・終了する場合がございますのでご了承ください。
※急きょ営業時間を変更または休業させていただく場合があります。最新の情報は大丸京都店サイトをご覧ください。
【染色工芸家】羽田 登喜
京都生まれ、京都育ち。京都市立銅駝美術工芸高校日本画科、京都市立芸術大学染織科、同大学院と、小学校から大学院まで京都市立卒の京都っ子。祖父・羽田登喜男、父・登から受け継ぐ手描き京友禅を駆使し、鮮やかな色彩で絹に精緻な文様を描く。京都工芸美術作家協会理事。京都市DO YOU KYOTO?大使。