ANEW, INCURVE - インカーブ4人展 -

■10月23日(水)→29日(火)〈最終日は16時閉場〉

INCURVEは社会福祉とアート・デザインのフィールドで活動しています。
設立22年目を迎えたこの春、アトリエ、ギャラリー、出版の各事業をひとつに統合し、名称をあらためました。
INCURVEとしてはじめての展覧会となる本展では、所属アーティストの中から4名をご紹介します。「東京2020オリンピック・パラリンピック公式アートポスター」のアーティストに選出された新木友行や、国内外でアートファンを惹きつける寺尾勝広・塚本和行・林健太郎が出品。20年余の積み重なりから、心ふるわす作品を一望します。

ANEW ― あらためて、
INCURVEとのあらたな出逢いとなる本展に、ぜひお越しください。

ブレイキン
新木友行
ブレイキン
2023年
ペン、色鉛筆/キャンバス
803×1,303mm
アトリエインカーブ大学図面②
寺尾勝広
アトリエインカーブ大学図面②
2022年
ペン/紙
1,030×395mm
リス
塚本和行
リス
2024年
アクリル絵具、墨/和紙
727×727mm
タイトルなし
林健太郎
タイトルなし
2024年
アクリル絵具/キャンバス
530×530mm

新木友行/SHINKI Tomoyuki

1982年生まれ。黒の繊細なラインが、無骨なファイターたちの隆々とした筋肉の動きと体のもつれを的確にとらえる。近年、その対象はファイターたちにとどまらず、野球や車椅子バスケットボール、新しいところではブレイキンなど様々なアスリートへと広がり、デフォルメされたその動きは躍動感が溢れる。2005年、ニューヨークにてCG作品を初発表。当時のNYタイムズでも話題となった。東京2020オリンピック・パラリンピックでは、公式アートポスターのアーティストの一人に選ばれるなど、国際的な評価をたずさえインカーブを牽引している。

  • ■主な展覧会・アートフェア
  • 2023  アートフェア東京(2022, 2021, 2019, 2018, 2014, 2013)
    ART SHINSAIBASHI 大阪
  • 2022  WATOWA GALLERY / THE BOX TOKYO 東京
    ART@DAIMARU 京都
  • 2021  IKEBE SHIBUYA 東京
  • 2020  東京 2020 公式アートポスター展 東京
  • 2017  art on paper ニューヨーク
  • 2015  SCOPE NEW YORK 2015 ニューヨーク
  • 2012  東京オペラシティ アートギャラリー
  • 2009  高梁市成羽美術館 岡山
  • 2008  サントリーミュージアム[ 天保山 ] 大阪
  • ■受賞歴など
  • 2020  東京2020オリンピック・パラリンピック公式アートポスターアーティスト 選出
  • 2018  The Royal Academy of Arts 250th Summer Exhibition

寺尾勝広/TERAO Katsuhiro

1960年生まれ。父親が経営する鉄工所で溶接工として20年間働いた後、鉄をモチーフに制作を開始。本人が「図面」と呼ぶ緻密なドローイングには、鉄骨の柱をあらわす直線と溶接の目印をあらわす記号がひしめく。インカーブに所属して20年以上を経てなお、制作意欲の源泉は枯渇することがない。2005年、ニューヨークで初発表後に日本の現代美術館でも注目を浴び、以来、ロンドンのギャラリーやシンガポールのアートフェアなど、海外での展示を重ねている。

  • ■主な展覧会・アートフェア
  • 2022  WATOWA GALLERY / THE BOX TOKYO 東京
  • 2021  ART@DAIMARU 京都
  • 2019  アートフェア東京(2016, 2015, 2014, 2013)
  • 2017  art on paper ニューヨーク
  • 2016  Art Stage Singapole シンガポール
  • 2015  SCOPE NEW YORK 2015 ニューヨーク
  • 2012  東京オペラシティ アートギャラリー
  • 2009  高梁市成羽美術館 岡山
  • 2008  サントリーミュージアム[ 天保山 ] 大阪
    PHYLLIS KIND GALLARY(2006, 2005) ニューヨーク
  • ■受賞歴など
  • 2015  アートオリンピア2015 4位入賞

塚本和行/TSUKAMOTO Kazuyuki

1984年生まれ。動物や食べものといった具象的なモチーフを、色鉛筆でカラフルに画面いっぱいに描き連ねる。それと並行して、数字やりんごをキャラクターに仕立て、物語性のある作品も描いている。まずは、自分自身が楽しむために描くというその作品は、シニカルなおかしさが散りばめられている。何気ない日常をおもしろおかしく、観るひとにも楽しむことの本質を軽やかに教えてくれるかのようだ。展覧会や広告のメインビジュアルに採用されるなど、キャッチーな作品群がここ数年注目を集めている。

  • ■主な展覧会・アートフェア
  • 2024  アートフェア東京(2023, 2022, 2019)
  • 2023  ギャラリー インカーブ|京都(2019, 2017, 2015, 2011)
  • 2022  WATOWA GALLERY / THE BOX TOKYO 東京
  • 2013  ギャラリーアセンス美術(2011, 2009)
  • 2010  (marunouchi)HOUSE 東京
    浜松市美術館 静岡

林健太郎/HAYASHI Kentaro

2002年生まれ。キャンバスの周りに小さな容器を並べ、絵具を1色ずつ絞り出す。容器を高く持ち上げて、素手で絵具を搔き出し、画面に一気に広げていく。この一連の作法のような所作は、絵具との戯れにもみえる。こう描こうという意図を持たない指先をなめらかにすべらせ、絵具の感触をたしかめているようでもある。偶発的だが意志を伴っているかのような色彩の痕跡と余白は、インカーブの中でも若手ながら堂々とした風格を感じさせる。

  • ■主な展覧会・アートフェア
  • 2023  アートフェア東京
    ギャラリー インカーブ | 京都
  • 2022  WATOWA GALLERY / THE BOX TOKYO 東京