〈北極〉 知る人ぞ知る!大阪・なんばで愛されて約80年。変わらぬ味の手作りアイスキャンデー。

大丸松坂屋オンラインストアで数量限定販売

創業昭和20年。
当時と同じ原料と製法で、一本一本手作りを貫く。

〈北極〉メイン1 〈北極〉メイン2

株式会社アークティック
代表取締役 久保田 光恵さん

  • 久保田 光恵さん
  • 店舗外観

道頓堀川にかかる戎橋を南へ。約370m続く戎橋筋商店街は、古くから今宮戎神社の参道としてにぎわった、歴史ある通りです。戦後まもない昭和20年から、この地でアイスキャンデーを販売する〈北極〉。創業当時と変わらない原材料と製法で、職人が一本一本手作りしています。
レトロな昭和の面影を残しつつ、今なお新しいファンを増やしている魅力あふれるお店です。

はじまりはぜんざいから。
創業者は、サービス精神にあふれたアイデアマン。

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  • キャンデー箱

戦中から、ぜんざいを出す店を営んでいた久保田さんのお父さん、志村秀三さん。戦後の昭和20年、夏の暑い時期にぜんざいは出せないと思い、そのまま凍らせてアイスキャンデーにしたのがはじまりです。当時アイスキャンデー1本を20円で販売。高級品でしたが、冷たくておいしいことから飛ぶように売れて評判になりました。また、現在では当たり前ですが、ドライアイスを保冷に使うことを思いついたのも志村さん。遠方へのお土産に重宝すると話題になり、歌舞伎座や芸人さんへの差し入れにもよく利用されたそうです。創業時からアイスキャンデーの“あずき”の原料には、北海道十勝産の小豆と白双糖しろざらとう(ザラメの細かいもの)を使用しています。
「体にやさしく、お子様でも安心して食べられるものを」という思いは、当時から今も受け継がれ、幅広いお客様に支持されています。

時代に先駆け、マスコットキャラクターが登場。
ペンギンは何種類?北極×ペンギンの謎。

  • ペンギン相関図

創業時から〈北極〉では、ペンギンのキャラクターを使っていました。アイスキャンデーを包んでいるフィルムに登場している“ハナコ”。
お持ち帰り用の箱に印刷されている“ペンゾウ”に、北極のロゴやカップアイスにデザインされている“ペン太郎”。お店の看板や装飾で見ることのできる“エビスくんとミナミちゃん”の兄弟ペンギンの4種類。気付いた時には増えていたそうです。ペンギンが北極に生息していないのは今では定説ですが、当時北極は南極よりも涼しいイメージがあったためでは?と言われています。

世代が変わっても、信じる味を受け継いでいく。

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  • 北極の昔の写真
  • 北極の昔の写真

昭和30年、現在の場所に自社ビルが完成し、入口には当時珍しかった自動ドアをいち早く設置。店内には外国から輸入した大型テレビがあり、当時日本中が夢中になった力道山のプロレス中継や相撲の試合が観戦できました。新しい話題を常に取り入れ、時代の先端を行っていた北極ですが、“添加物をなるべく入れない、体にやさしい商品づくりを”という思いのもと、アイスキャンデーの原料や製法は創業時から今も変わらず同じです。〈北極〉の味は、創業者のお父様からお母様へ受け継がれ、2005年に娘である久保田さんが経営を引き継ぎ、株式会社アークティック(意味:北極)を設立しました。久しぶりに食べたお客様から、「味が全然変わらへんね。おいしいわ」と言ってもらうのが何よりうれしいと久保田さんは言います。

創業時と変わらない、職人による手作り。

  • ▲北海道十勝産の小豆。良い小豆だけを選別します。

  • ▲純度が高く、雑味のない淡白な甘さの白双糖。後味もスッキリ。

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〈北極〉のアイスキャンデーは、創業以来変わらない製法を貫いています。「北極型」とよばれるステンレス製の型に、煮込んだアイスキャンデーの原液を流し込み、マイナス24度で2時間冷凍します。固まらないうちに職人がアイスキャンデーの棒を一本一本手作業で斜めにさし込んでいきます。棒はすぐに浮いてくるため、全部の棒を正しい位置にさして固めるのはとても難しい作業。この道10年以上という職人もいます。押し込んでとなりの棒どうしをうまくクロスさせ、安定させます。出来上がったアイスキャンデーはぬるま湯にくぐらせてから、一本一本丁寧に抜き取ります。最後の包装も手作業で。欠けているところがないか確認しながら、一本一本包装用の機械に入れて、完成です。

  • アズキ

アイスキャンデーに斜めにささった棒は、アイスキャンデーを最後の一かけらまで楽しんでいただけるよう、落ちにくく、食べやすくするためです。また、お持ち帰り用の箱の中で、ドライアイスのスペースが取りやすいという利点があります。

創業時からSDGs。ひのきの間伐材をアイスの棒に。

  • 工程

    ▲ひのきの間伐材の丸太から、建築用の柱などを取った後の端材で作られています。

  • 工程

    ▲乾燥後、箸の長さに切ります。

  • 工程

    ▲箸の厚みにスライスします。

  • 工程

    ▲仕上げをして出来上がりです。

〈北極〉のアイスキャンデーの棒には、奈良県・吉野のひのきの間伐材を使っています。吉野の職人さんに、決まった長さと細さに切ってもらっています。アイスキャンデーの棒に、高価なひのきを使うことはとても珍しいこと。その理由は、食べ終わった後に残る棒の香りがほとんどしないからです。しかし中には匂いがあるものが混じっていることがあるため、工場で一本一本選別してから使用します。その結果、20%ほどは使えないものが入っているそうです。一本のアイスを作るのにも、手間ひまをかけて取り組んでいます。

お客様の声が、お店を続ける原動力。
古いものを守りながら、次の世代へ。

  • クリームソーダ
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  • 店頭のペンギン

お客様の「おいしかったよ」や「がんばってね」の声を励みに、困難な時期も乗り越えてきた久保田さん。昨年、昔営業していて復活させたかった甘味喫茶を、ビルの2階と3階にオープンしました。落ち着きのある店内は、昭和の喫茶店のような、どこか懐かしい和のメニューも豊富。内装デザインを担当した息子さんとともに、次の時代のことも考えています。戦後、「女性や子供に冷たくておいしいものを食べさせてあげたい」という思いから始まった〈北極〉。アイデアにあふれた創業者の精神が、新しい世代へと受け継がれています。

大丸松坂屋オンラインストアで数量限定販売!

人気のミルク、あずき、パインに、ココア、抹茶、オレンジが入ったアイスキャンデー20本セットに、大阪らしいミックスジュースと、カップアイス4種(ミルク・マンゴー・日向夏・ミックスジュース)を加えた2種類のセットを販売。練乳たっぷりのミルク、小豆の風味がしっかり感じられるあずき、ゴールデンパイン種を使った甘味あふれるパインは、人気ベスト3。バンホーテン ココアを使ったココアもコクのある本格派のおいしさです。ご家族や親戚が集まる夏、親しい仲間との集いの時間に喜ばれること間違いなしです。ぜひ皆様でお楽しみください。

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