お肉に新しい価値を!
ギフトに特化した熟成肉を販売。
〈MARBLANC〉
食肉卸の2代目と、デザイナー、肉のカット・調理担当の3名から成り立つ熟成和牛ブランド〈MARBLANC(マーブラン)〉。
「有名ブランド牛だけじゃない、お肉の価値を伝えたい。」と、2023年に設立。
消費期限が延長する特殊包装と映えるパッケージをいかした、ギフト用販売にも力を注ぐ。
コロナ禍をきっかけに転職。
肉業界の可能性に目覚める。
〈マーブラン〉の代表・佐藤さんはもともと建築デザイナー。実家は食肉の卸会社を営んでいますが、佐藤さん自身は後を継ぐ予定もなく、
いずれ建築とコンサルタントの会社を立ち上げようと考えていました。そんな頃、コロナ禍に見舞われ実家の卸業がピンチに。
そこで、家業を手伝おうとEC販売に取り組み始めました。
働くほどに見えてくる
肉業界のナゼ?と可能性。
EC販売で手応えを感じた佐藤さん、父のもとで本格的に肉業界について勉強を始めました。「どうして有名ブランド牛は高く売れるのに、知名度が低いというだけでおいしい肉が売れにくいのか」と疑問が湧いてきました。と同時に、ここ10年ほどで5万件もあった肉牛の生産農家が3万件にまで減少している、という事実に驚きます。無名の肉牛が安く卸されるうえに飼料の高騰などが重なり、“売るほどに赤字になる”農家が増えた結果なのだそう。これまでの肉業界あるあるを自分なりに解決してみようと、まずは父が目利きしたおいしい肉に、「熟成」という新しい価値をつけることを考えました。
徹底したリサーチ力と、
先人の否定への挑戦力。
海外の文献を読むなど情報集めや、熟成庫の導入に4~5社の開発メーカーで試作と検査を繰り返す日々。そして、うまみ成分アップの裏付けを取り納得の熟成方法を確立。さらに海外で注目されていた、圧をかけずに温度差で真空状態にする特殊パックもいち早く導入、消費期限が延長しました。よりオリジナル性を出すため「黒毛和牛」にこだわることで、もともとおいしい肉を、さらにおいしくする方法を手に入れました。ここに至るまで、業界の先輩をはじめ多くの方に「難しい」と言われながらも、独自のリサーチと分析を重ね、挑戦し続けました。
肉業界に風穴をあける!
〈MARBLANC〉誕生。
家業からの独立を考えた際、オフィスの空間デザイナーとして働いていた経験を持つ佐藤さんのパートナー・紗奈さんが、専属のデザイナーを務めることに。考えたブランド名は、〈MARBLANC〉。肉の霜降りを意味する「Marbling」と余白「Blank」の造語です。ロゴの中央を丸く開けたデザインには、肉業界に風穴を開ける!そんな決意を込めました。結婚を決めたお二人が「内祝いはお肉でしょ!」と考えたところから、進物用の販売を意識。パッケージデザインにもこだわりました。熟成の過程を表すような深みのある色に、和牛の新たな価値を見出す理念を窓で表現。中央に丸は日本の国旗らしさも意識しています。このデザインは、アジアパッケージコンクール最優秀賞に選ばれました。
夢は「大企業になる」こと。
ビッグになって、肉業界を盛りあげたい。
オンライン販売を始めて以来、ギフト用が8割、自宅用が2割と、見込み通りギフト需要が多いそう。しかも、自宅用に「お試しセット」を選ばれたお客様が、3カ月以内にギフト用を購入されるリピート率はなんと28%!この数字に、おいしさへの自信も確かなものとなりました。
30年後の食肉業界の課題について、考える佐藤さん。ブランド牛やA5ランクだけじゃない適正な肉の価値について見直したい。そのためにも、ビッグになって、肉業界を「マーブラン基準」で動かしたい。と夢は広がります。まずは、飼料メーカーとのコラボレートが目標。おいしい餌を与えることで、健康な牛が育ち、おいしい肉が適正価格で広まる世界を目指して、一歩一歩着々と前へ向かって進んでいます。
大丸松坂屋オンラインストアで
数量限定発売!
徹底した管理のもと食べ頃を迎えた「熟成肉」。ご自宅で本来のおいしさを味わってもらえるよう、焼き方レシピを添えています。
さらに、熟成肉に合わせたオリジナルの調味料もご用意しました。どうぞこの機会に、熟成肉をお楽しみください。