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大丸松坂屋オンラインストアで12月1日(日)10時から12月22日(日)10時まで数量限定販売
淡路島と徳島県鳴門市を結ぶ、鳴門大橋。その下に広がる鳴門海峡は、「世界一の渦潮」が発生することでも有名です。この潮の流れの速さを生かした「すだちぶり」の養殖について、北灘漁業協同組合の菊川さんにお話を伺いました。
鳴門海峡の西側に広がる大きな生簀。そのサイズは20m×30mと、全国でも珍しい大きさを誇ります。これは、潮の流れが速いため。網の周りに足場を組むこともできません。「鳴門大橋の下を船が通るのですが、潮が速すぎて通れないこともあるほど」と菊川さん。そのため、生簀の中の鰤にエサをあげるのも、水揚げをするのも全て船から。潮の流れが速いということは、船の揺れも相当なもの。一つひとつの作業にも細心の注意を払いながら、鰤と向き合います。
潮の流れが速いため非常に水質が良く、飼育に適した環境が整っている鳴門の海。広々とした生簀の中で、ストレスもなく泳ぐ鰤は健康で、身も引き締まり、きめ細かな肉質に。自慢の鰤をもっと広めたいと考えていた頃「フルーツ魚」に出会います。高知の柚子と鰤を筆頭に、愛媛はみかん、大分はかぼすなど、特産品をいかしたフルーツ魚が続々登場。そこで、徳島が誇る「すだち」に注目。果汁を搾った後の果皮や絞りカスを粉末にし、配合することに。果皮の再利用にもなり、環境にも優しい餌が完成しました。
春、まだ10cmほどの赤ちゃん魚が秋には約1.8kgほどに成長。水温が下がる冬場は餌を食べる量も減り脂を蓄えます。そして、2年目。すだち入りの餌を食べ育った魚は立派に成長。8月頃から「すだち若ぶり」として出荷がスタート、11月も過ぎれば5kgにもなり「すだちぶり」に。特徴として血合いなど色変わりが遅く、魚特有の臭みも少なくなりました。さっぱりとした味わいは、魚が苦手なお子様でも食べやすいと評判です。
北灘漁業協同組合が運営する徳島県鳴門市の「JF 北灘さかな市」では、鳴門の海で育った地魚や加工品が豊富に販売されています。「2月の鳴門わかめをはじめ、桜鯛、かます、ちぬ、たぼりなど珍しい魚も含め、たくさんおいしい魚が並びます。」と菊川さん。地元の人は丸ごと買って、お家でさばくのだそう。ただ最近では苦手な人も多いため「店頭やケーブルテレビなどでさばき方や食べ方を発信、魚のおいしさを広げていきたい」と菊川さん。「最近人気の淡路島へお越しの際は、徳島県鳴門市へ足を延ばして「さかな市」へお立ち寄りください!」
今回の「すだちぶり」。通常の販売では3枚おろしのところ、特別に皮を引いたお造り用のさくをご用意いただきました。「さくは、さっぱりながらも脂ののりを感じていただける"お刺身"や"カルパッチョ"で味わってほしい。あと切り身の方は塩焼き、照り焼き、片栗粉と揚げてあんかけなどでも楽しんでもらえたら」と菊川さん。さくや切り身、あらなど半身分をたっぷり詰め合わせ。「すだちぶり」のおいしさを余すところなく味わっていただけます。
※2021年12月時点
今までの鰤と違う!と驚く人多数。「すだち」を食べて育ったさっぱりおいしい「すだちぶり」。獲れたて後すぐ調理し、真空パックでお届けします。
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