旅する気分のレシピ第 2 弾! 伏見酒蔵酵母のパンで作る、イタリアのマンマの味
マッチングレシピ 〜思いがけない組み合わせで、簡単&おいしく。〜
京都在住のフードコーディネーター 原敬子さんが本棚の洋書をパラパラめくっていたら目に飛び込んできた"ティンパ ーノ"という料理。聞きなれない名前ですが、ソーセージやゆで卵など、たっぷりの具材をパイ皮に包んで鍋中でじっくりと焼きあげた、イタリアの郷土料理なのだそう。
そこで、お手軽料理で旅する気分を味わう第 2 弾! パイ皮の代わりに食パンで大胆にアレンジした、ティンパーノ風パンキッシュのレシピをご紹介します。ごちパラで見つけた、京都酒母食パンなら、カリカリ香ばしくて失敗知らずのおいしさ。中に詰めるマスト具材には、京都の銘柄豚のソーセージをチョイス。具材や詰め方を工夫して"萌え断"も楽しめますよ。
<材料>
丸善パン 京都酒母食パン 雅:1/2 本
京都ぽーく あらびきウインナー:4 本
ゆで卵:3 個
溶けるチーズ:60g
(ミートソース)
合い挽きミンチ:80g
玉ねぎ:みじん切りで大さじ 2
塩・こしょう・ナツメグ:少々
トマトソース:70g
オリーブオイル:適宜
ペンネ:20g(茹でる前の重量)
水煮コーン:50g
(キッシュ液)
卵:2 個
生クリーム:50ml
塩・こしょう:少々
<作り方>
1 食パンで器を作る。長く半分に切り、耳から 1.5 センチ内側に切り込みを入れ、底を残して白い部分をくりぬき、内側を押さえてかためておく。
2 ミートソースを作る。ミンチに玉ねぎと調味料を加えて練り、オリーブオイルを熱したフライパンで薄くのばすように焼く。焼き色がついたら返し、粗くほぐすように炒め、トマトソースを全体にからめる。茹でたペンネと水を切ったコーンを加えて混ぜる。
3 キッシュ液の材料を混ぜ合わせ、1 でくりぬいたパンの半量(約 60g)をちぎって浸けてふやかしておく。※残りのパンはサブレシピのラスクで使用。
4 器状にした食パンに、具材を重ねて詰める。ゆで卵(加熱時に弾けないよう切り込みを入れる)、キッシュ液に浸した食パン、ソーセージ、ミートソース、チーズ、残ったキッシュ液を隙間がないように(順番はアレンジ OK)。
5 4をラップで包んでオーブンシートにのせ、電子レンジで 4~5分加熱する。
6 シートごと取り出してラップを外し(やけどに注意)、シートにのせたまま 180℃に予熱したオーブンの下段で 15 分焼く。※オーブン庫内が小さい場合は焦げないようにアルミホイルをかぶせるなど調整する。
7 熱々のうちに切ると崩れやすいので、少し冷めてから切って盛り付ける。
トマトソースやパセリなど(分量外)を添えて食べるとおいしい。
焼いてこそおいしい硬派な食パン
京都産のお米で作った甘酒と伏見の酒蔵の発酵技術を用いた"酒母"の天然酵母パン。砂糖は使用しておらず、いま流行の甘くソフトな生食パンと違って、ずっしりした重量感と歯ごたえです。トーストすると香ばしさが際立ち、毎日でも食べたくなります。創業70年の丸善パン(治一郎のグループ会社)の人気商品で、大丸京都店の治一郎コーナーだけで販売。
〈丸善パン〉京都酒母食パン 雅(1本・2斤)
税込 864 円
■地階 洋菓子売場
"京都ぽーく"で作った、あっさり風味
京都府・京都市の支援のもと、南丹市の日吉ファームで育てられた銘柄豚"京都ぽーく"の豚肉を熟成させて製造。パリッと弾力があり、京都らしく、あっさりした風味と深いうまみが広がります。
〈京都ぽーく〉あらびきウインナー(100g)
税込 380 円
■地階 グローサリー売場
サブレシピ
〜くるみ入りラスクとパン耳のフロランタン〜
<ラスクの作り方>
食パンの白い部分(60g)はコロコロに切り、くるみを粗く刻む。キャラメルの材料(生クリーム 30ml、砂糖 30g、バター20g)をフライパンで茶色くなるまで煮溶かし、パンとくるみをサッとからめる(全体でなく一部かかっていればOK)。これをオーブンシートの上に適当に広げて 160℃のオーブンで 15 分焼く。パン、キャラメル、くるみ、それぞれのカリカリが楽しめる。
<フロランタンの作り方>
フランスの焼き菓子をアレンジ。パンの耳(端っこの四角いところ)11 センチ角ぐらいの 1 枚分。ラスクと同様に茶色く煮溶かしたキャラメル生地にスライスアーモンド 30g をからめ、パンの耳にのせて 180℃のオーブンで 10 分焼く。粗熱を取ってから切り分ける。
※本記事の内容・価格はホームページ掲載時の情報です。
予告なく売り切れ・価格変更・終了する場合がございますのでご了承ください。
【フードコーディネーター】原 敬子
京都在住。フードコーディネーターとして書籍・雑誌、CMの料理スタイリング、各種出版物の企画・スタイリングを手がける日々をおくる。伝統の良さを学び、丁寧に暮らすことをテーマに和の世界を邁進中。