もはや顔の一部、人生の伴侶︕︖ 帽子好きを心酔させる、帽子を超えた名品
わたしの愛用品~使って実感、ほんとにいいもの愛しいもの。~
京都人におなじみの情報誌『Leaf』の広告営業に始まり、イベントや店のプロデュースまで、幅広い情報網を生かして八面六臂で活躍する「GOBU」の荒木さん。大の帽子好きで常にかぶっているので、たまに帽子をかぶっていないと、街中で知り合いにすれ違っても気づいてもらえないという話(ちなみに頭は若い頃から丸刈り)。もはや顔の一部として数多くの帽子を所有していますが、永遠の愛を誓うほどに惚れこんでいるのが、ボルサリーノです。
世界的な名優たちにもふさわしい風格
ボルサリーノといえば、イタリアで160余年の歴史をもつ帽子の老舗ブランド。日本では1970年公開の映画、その名も『ボルサリーノ』でアラン・ドロンとジャン=ポール・ベルモンドが着用していた帽子として人気に火がつきました。映画『カサブランカ』のハンフリー・ボガートかぶっていた帽子も、そして、マイケル・ジャクソンやデヴィッド・ボウイが愛用していた帽子もボルサリーノ。
荒木さんは映画『ゴッドファーザー』のマフィアの帽子姿に心を奪われたそうですが、あとからボルサリーノだと知り、納得。スクリーンを通しても、他とは一線を画す風格が肌に伝わってきたのです。
あらゆるスタイルに映えるフェルトハットの定番
上の写真はボルサリーノ創業の地"アレッサンドリア"の名がつけられた定番おすすめモデル。ラビットファー(兎毛)のフェルトは艶やかな風合いをもち、驚くほど軽くてしなやか。頭頂部の中央がくぼんだ中折れシルエットに狭めのブリム(つば)、グログランのリボンが上品です。普段使いにもフォーマルな場にも活躍し、昨今はオンライン会議時の画面映えにも一役買います。
創業者のジュゼッペ・ボルサリーノは「品格を高めるのは帽子ではなく、それを着用する頭だ」という言葉を残していますが、荒木さんはボルサリーノの帽子をかぶると、背筋がすっと伸びて、着なれた洋服や顔立ちまでキリリと見えるような気がするそうです。帽子ひとつで品格を高め、気持ちを高揚させる。ボルサリーノだから為せるわざです。
〈ボルサリーノ〉アレッサンドリア ラザート
各税込 55,000円
■5階 ワイシャツ・ネクタイ売場
※サイズ、色によって、取り寄せとなる場合、売り切れの場合がございます。
この夏はパナマハットで優雅なリゾート気分を
荒木さんが次に狙っているのは、ボルサリーノのパナマ。清涼感のある手ざわりや柔らかな色味、そして緻密で均一な編み目の仕上がりに惚れ惚れします。エクアドルの椰子の一種パナマソウの葉を細く裂いて晒して編んだものですが、機械では編むことができず、職人の手で丁寧に編まれます。編み目が細かいほどフォーマル度が高いとされ、ボルサリーノの中ではやや粗めに編んである"キート"はカジュアルな装いもOK。なかなか遠くに足を伸ばせない日々ですが、旅したつもりでパナマを新調すれば、心は青い珊瑚礁と白い砂浜のもとへ。
〈ボルサリーノ〉パナマ キート
税込 39,600円
4月下旬頃から販売予定 ■5階 ワイシャツ・ネクタイ売場
"ボルサリーノ型"と称される不朽のデザイン
いずれも頭頂部のくぼみに加え、左右の前方が浅くくぼんだ独特の柔らかいシルエットが特徴的ですが、手を添えてサッとスマートに脱げるようにと、創業者が20世紀初頭に考案したのがルーツです。美しい所作のために生まれた、美しいデザイン。ジェントルマンスピリットが息づく、気高いモノづくり哲学が、時を超えて支持されている理由かもしれません。
長く付き合うほどに惚れこんでしまうボルサリーノ。大切に愛用していただくために、クリーニング、ライニング交換などのメンテナンスも承っています(有料)。ぜひ店頭でご相談ください。
※本記事の内容・価格はホームページ掲載時の情報です。予告なく売り切れ・価格変更・終了する場合がございますのでご了承ください。
【GOBU 株式会社 代表取締役】荒木 邦久
京都在住。株式会社リーフ・パブリケーションズで雑誌『Leaf』の広告営業を担当したのち、15年前に独立。現在は広告のほか、「こんな人、こんな店を紹介して」「こんなことできひん︖」など、街のよろず相談を解決する日々。