気分はお隣の韓国へひとっ飛び! めし泥棒の別名をもつ、ごはんが進む常備菜レシピ
マッチングレシピ 〜思いがけない組み合わせで、簡単&おいしく。〜
韓国の家庭では食卓に作り置きのおかずが色とりどりに並ぶ光景が日常的。そして食堂では注文したメイン料理以外にも、小皿に入ったサブのおかずが何品も無料サービスされるのが当たり前だそう。韓国語で"ミッパンチャン(밑반찬)"と呼ばれる常備菜で、手軽に食べられ保存がきいて種類が豊富。つい食が進んで、ごはんをおかわりしてしまうことから"めし泥棒"とも言われているそうです。
フードコーディネーター 原敬子さんは、韓国人の料理家からミッパンチャンの話を聞いて以来、食いしん坊ゴコロがうずうず。いつの日か本場 韓国を訪れて、いろんなお店のミッパンチャンをもりもりと食べくらべることを夢見つつ、我慢しきれず自分で作っちゃいました。というわけで、第1弾のメキシコと第2弾のイタリア(←ここをクリック)に続き、旅する気分のレシピ第3弾は韓国! ごちパラの身近な食材を使ったお手軽レシピ5種をご紹介します。
~三度豆と舞妓のりのナムル~
茹でで和えるだけ。あっさりしていて、いくらでも食べられそうな"無限三度豆"とでもいうべきナムル。えごま油はそのままだと控えめな味と香りなのに、茹でた野菜に和えると全体がふくよかな風味になり、まるで魔法の油!?
<材料>(作りやすい分量、2~3人分)
南大門 はんなり舞妓海苔:5枚
まるごと食品 国産えごま油:大さじ1
三度豆:100g
顆粒中華スープの素:小さじ1/3
<作り方>
1 三度豆は茹でて5cmに切り、えごま油と顆粒中華スープの素で和える。
2 大きめにちぎった海苔を1に加えて全体をさっと混ぜ、器に盛り付ける。
岩海苔にごま油と塩を加えた、南大門のプロデュースによる韓国海苔。ごはんはもちろん、ワインにも合い、舞妓を描き続ける画家 大杉真司さんによる愛らしいパッケージは京都みやげとしても喜ばれそう!
〈南大門〉はんなり舞妓海苔(1袋・8切9枚)税込150円
■地階 中華そう菜売場
シソ科の一年草 えごまの種子を低温圧搾法で絞った一番油。オメガ3脂肪酸であるαリノレン酸が豊富です。さらっと控えめな風味と香りをもち、サラダやパン、お豆腐にかけるなど、加熱せず生のまま使うのが基本。
〈まるごと食品〉国産えごま油(50g)税込1,998円
■地階 グローサリー売場
~トッポギとゆで卵の肉味噌煮~
元々は朝鮮半島の餅 トックを炒めた宮廷料理だったトッポギが、庶民的な煮込み料理にアレンジされて普及し、今では韓国の屋台の定番に。濃厚で甘辛い肉味噌で煮込めば、失敗知らずのおいしさ。
<材料>(作りやすい分量、3~4人分)
大同 トッポギ:1袋
南大門 十時間 肉味噌:50g
ゆで卵:3個
青ねぎ:適宜
<作り方>
1 鍋に水300mlと肉味噌を混ぜ、トッポギを入れて中火にかけ、煮立ってきたら蓋をして弱火で10~15分煮込む。
2 煮汁が少なくなってきたタイミングでゆで卵を加え、弱火で煮汁を煮詰めながら全体を煮からめる。
3 切ったゆで卵とともに器に盛り付け、小口切りの青ねぎを添える。好みでごま油(分量外)を少々かけても美味。
もち米ではなく、うるち米を使用し、伸びずに食べやすい小ぶり。鍋ものや炒めもの、おやつなど幅広く使えます。
〈大同〉トッポギ(250g)税込300円
■地階 グローサリー売場
焼肉店 南大門で使用している肉味噌を家庭用に。その名のとおり10時間煮込んだ濃厚でコクがある甘辛さで、煮もの、炒めもの、チゲ鍋のベースなど、さまざまな料理の味をランクアップしてくれる万能調味料。
〈南大門〉十時間 肉味噌(450g)税込980円
■地階 中華そう菜売場
~しらたきと焼えびのキムチ風味きんぴら~
ローカロリーのしらたきを使っているので、少々食べ過ぎても!? えびの香ばしさとキムチのピリ辛がやみつきに!
<材料>(作りやすい分量、2~3人分)
ほし山 万能キムチのたれ:大さじ2
まるごと食品 焼えび:5g
しらたき:1袋(200g)
にら:15g(適宜)
サラダ油:大さじ1
<作り方>
1 しらたきは下茹でして、ざく切りに。
2 フライパンにサラダ油を熱し、1を炒める。火が通って油がなじんだら、焼えびを加えてさらに炒める。
3 キムチのたれを加えて全体を混ぜ、火を止めてから刻んだにらを加え、器に盛り付ける。
京都で50余年のキムチの名店から。好みの野菜と混ぜるだけで、即席とは思えない本格的な味に仕上がる優れもの。
〈ほし山〉万能キムチのたれ(150g)税込349円
■地階 グローサリー売場
大分の豊後水道でとれた新鮮なえびを焙煎。おやつにつまんでも、料理のだしを取っても。買い置きしておくと重宝。
〈まるごと食品〉焼えび(25g)税込378円
■地階 グローサリー売場
~水キムチ風あっさりピクルス~
韓国料理でおなじみのえごまの葉をはじめ、彩り豊かに。水キムチは漬け汁そのものを味わう料理なので、野菜のうまみがとけだした汁も余さずどうぞ。
<材料>(作りやすい分量)
茅乃舎 和風ピクルスの素:50ml
えごまの葉:1袋
長芋:70g
万願寺唐辛子(赤):1本
にら:2本
りんご:1/4個
にんにく:少々
<作り方>
1 ピクルスの素と水200mlを合わせ、密閉保存容器に。
2 長芋は短冊切りに、万願寺唐辛子は斜め輪切りにして種を取る。にらは適当な長さに切り、りんご、にんにくは薄切りに。
3 1にえごまの葉と2を漬けこみ、冷蔵庫へ。数時間ほどで食べられるが、日が経つほど全体がまろやかに(特にえごまの葉)。5日~1週間程度で食べきる。
国産純米酢に鹿児島の魚醤と北海道の昆布を加えた、酸味が少なく、だしのきいた奥深い味わい。
〈茅乃舎〉和風ピクルスの素(300ml)税込756円
■地階
大葉によく似たえごまの葉は、シソ科の一年草で東南アジア原産。日本では古くより種から油を取るため栽培されていますが、クセが強い葉の部分は近年の韓国料理の人気によって流通するように。ベータカロテンやビタミンC・Eが豊富。
愛知産 えごまの葉(1袋)税込180円
■地階 野菜売場
※時期により、価格が変動します。
~うまいかのピリ辛あえ~
和えて少し寝かせるだけ。まさかの手軽さで、ごはんもお酒も進む一品に!
<材料>(作りやすい分量、3~4人分)
湊水産 うまいか:100g
南大門 サムジャン:大さじ2
<作り方>
1 うまいかをサムジャンで和える。うまいかが長ければ半分に切ってから和えてもよい。30分ほど経つと、しっとりと食べやすくなる。
今年で60年のロングセラー。日本海の肉厚するめいかに衣をつけて揚げた、香ばしくソフトな食感。
〈湊水産〉うまいか(321g)税込1,188円
■地階 グローサリー売場
コチュジャンよりも控えめな辛さ。焼肉を野菜で包むおなじみの食べ方だけでなく、野菜のディップソースや炒めものにも。
〈南大門〉サムジャン(200g)税込500円
■地階 中華そう菜売場
※本記事の内容・価格はホームページ掲載時の情報です。
予告なく売り切れ・価格変更・終了する場合がございますのでご了承ください。
※急きょ営業時間を変更または休業させていただく場合があります。最新の情報は大丸京都店サイトをご覧ください。
【フードコーディネーター】原 敬子
京都在住。フードコーディネーターとして書籍・雑誌、CMの料理スタイリング、各種出版物の企画・スタイリングを手がける日々をおくる。伝統の良さを学び、丁寧に暮らすことをテーマに和の世界を邁進中。