Professional's Eyes
スタイルのある暮らし
大阪の第一線で活躍する方々と一緒に、生活を豊かにする視点、もの選びのコツに迫ります。館内の注目アイテム、心斎橋のお気に入りスポットをご紹介。心地よい暮らし、大阪のシビックプライドを求めて。
ARCHIVES大阪にゆかりのあるゲストを迎え、その人の視点で大丸心斎橋店を巡ってもらう「PROFESSIONAL‘S EYES」。今回はミナミの難波を拠点に活動するアイドルグループ、NMB48のキャプテン、小嶋花梨さんが登場。ふだんからよく足を運ぶという大丸心斎橋店の中でも、まだ行けてなかったというショップに興味津々。うれしい出会いがたくさんあったクルーズとなりました。
「大丸心斎橋店はよく利用しています。私たちの活動の拠点、NMB48劇場が近くにあるので、ステージの合間などにちょっと足を延ばして寄ったりします」
取材当日に身に着けていたネックレスとピアスも大丸心斎橋店で購入したという小嶋花梨さん。コスメを購入することも多く、マンガ好きということで、「JUMP SHOP」にもよく足を運ぶそう。
そんな小嶋さんが、「がんばったご褒美に買いに来たりします」というのがファッションブランドのショップ。今回は、一度来てみたかったという「DENHAM(デンハム)」を訪れました。
「デンハム」は、国際的に名高いデニム職人、ジェイソン・デンハムが2008年に設立したブランド。オランダのアムステルダムにオフィスを構え、デニムの伝統技術に対して強くリスペクトしながらも、積極的に新しいデザインを取り入れ、伝統と進化のバランスにフォーカスを当てた、多くのデニムアイテムを発表しています。日本全国にある店舗の中でも大丸心斎橋店は、「店舗によってコンセプトが異なっていて、当店はヴィンテージとモダンの融合をテーマにしています」と東弘樹店長。
プライベートではパンツスタイルが多く、デニムもヘビーユースしているという小嶋さん。
「ワイドからスリムまで、いろいろそろっています。中には、これは絶対普段はかないんじゃない?(笑)というような1本もあります。色も黒っぽいものから明るいブルーまであるし、ダメージのものもあるし。最近はワイドをよくはきますね」
自身のデニムコレクションについて話してくれた小嶋さんに、スタッフの桝田紗世さんは、「当店でもワイドデニムは人気です。ご試着なさいますか?」
「いいんですか? ぜひ!」と小嶋さんが選んだのは、濃いめのグレーで、色落ちやヒゲもいい感じのワイドデニム。「黒が好き」ということで、トップスには黒のハイネックを合わせます。
試着室から出てきた小嶋さんに、「めちゃくちゃスタイルいいですね。ハイウエストで太さもしっかりありつつストンと落ちる、流れるようなラインなので、ワイドでもきれいめに着こなせる1本だと思います」と桝田さん。
「形がよくてめっちゃきれい。私が今まで持っていたワイドパンツは、もう少しボテっとしていて、女性らしさが少し薄らぐかなという気がしますが、こんなにきれいな形ってあるんですね」と小嶋さん。
「もともと長めのつくりになっていて、ワイドはロールアップをする方がほとんどいないので裾直しされる方が多いですけど、小嶋さんはこのままいけますね」と桝田さん。
「こういうコーディネートはいいですね。シンプルでいてめちゃくちゃカッコいいです。デニムを主役にするコーディネートって結構難しいと思うんですけど、これは完全に様になっていて、かわいい!」
小嶋さんもすっかりお気に入りの黒ベースのスタイルに、さらに桝田さんがおすすめしてくれたのは、やはり黒のレザージャケットです。
「うわー、こういう革のジャケット大好きです。カッコいい。かわいい系の服よりは、カッコいい系、大人っぽいスタイルが好みなので、ドンピシャですね」と小嶋さん。
黒のほかにベージュも好きで、ブルーデニムに合わせることも多いという小嶋さん。初めて訪問するショップで、お気に入りの1着 が見つかったようです。
※2024年7月をもって閉店いたしました。
素敵なデニムに出会った小嶋さんですが、今、コーディネートをよりおしゃれに演出できるサングラスを探しているそうです。
「サングラスをかけるのって、ちょっと勇気がいるのですが、ずっとプライベートでも着けられるものを探していて。ファッションの1つとして使える小物として興味を持っていました」
そんな小嶋さんのお眼鏡にかなう1本を見つけるために、大丸心斎橋店地下1階にある「ISMY(イズマイ)」を訪れました。世界のラグジュアリーブランドのサングラスが豊富にそろう専門店です。
「うわーサングラスがいっぱい! これだけの種類が一気に並んでいると、いろんな店を回らなくてすむので助かりますね(笑)」と小嶋さん。
「小嶋さんのインスタを拝見したら、大きめのボストンタイプのメガネをかけてらっしゃいましたよね? ふだんからメガネやサングラスは愛用されているんですか?」とスタッフの平賀千尋さん。
「伊達メガネはかけたりもするのですが、サングラスはなかなかかける機会がなくて。だから今日はいろいろと見てみたいです」と小嶋さん。
まず小嶋さんが、「チェーンが付いててかわいい」と言って手にしたのが「シャネル」のチェーン付きサングラス。
「こういうタイプは今まで着けたことがないので、うれしい」と言う小嶋さんに、「ゴージャスでエレガントでありながらポップさ、かわいさもありますよね」と平賀さん。
とてもサングラスが似合う小嶋さんに、平賀さんもテンションアップ。次から次におすすめの1本を提案してくれます。
「これも『シャネル』の1本ですが、こういう少し大きめのものもお似合いになると思いますよ。テンプルが広めのものも最近また人気が出てきています」
「すごいなあ、これはなかなか着けれないなあ」と言いながらも、小嶋さん、まるでハリウッド女優のようにしっくりきています。
「ヘップバーンみたいで素敵ですね。ほかにもカジュアルなものがお好みなら、この『プラダ』のはいかがですか?ちょっとメガネっぽい感じです。小顔でいらっしゃるのですごくお似合いになると思います」と平賀さん、間髪入れずに次の1本をすすめてくれます。
ここでNMB48メンバーのサングラス事情を聞いてみました。
「伊達メガネをしている子はちらほらいるけど、サングラスっていうのはまだハードルが高いというか、あまりしてないですね」と小嶋さん。
店内に所狭しと並ぶサングラスをじっくり見て回る小嶋さん。「ピンクのもあるんだ!」と飛びついたのが、「バーバリー」のサングラス。ソフトなピンクのフレームが独特な1本です。
「めっちゃかわいいですね。テンプルの部分にロゴが入っていて、かわいすぎます」
いろいろなタイプをかけてみて、とてもうれしそうな小嶋さんは、「おしゃれの一環として身につけられるようになればいいですよね」と話します。
「まず最初はレンズが薄めの色から始めるのはいいと思いますよ。やっぱり黒はハードルが高いので、まずは茶系でだんだんなじませるとか。レンズが明るめのライトカラーで、伊達メガネっぽいのも最近人気です」と平賀さんがすすめてくれたのは、「レイバン」のライトカラーのサングラス。
「そうですね。これぐらいがいろいろと合わせられて使いやすそう」と小嶋さん。
どのサングラスをかけても、本当にかわいく似合っていた小嶋さんですが、初めて訪れた「イズマイ」にはどのような感想を持ったのでしょう?
「なかなか海外ブランドのサングラスって見る機会がなかったので、こういうデザインもあるんだなという発見がありました。素敵なサングラスを着けて似合う人になりたい! という理想が膨らみました」
「メンバーへのプレゼントですか? そうですねえ…仕事でお泊まりすることも多いので、そのときに使えるような小さいトラベルセットとかを買うことが多いような気がします。お風呂入るときに湯船にたらすいい香りのアロマオイルとか。ホテルに泊まるときって、なかなか湯船につかってゆっくり楽しめることは少ないので」
NMB48のメンバー間でプレゼント交換などをしたりするのですか? という質問に小嶋さんはこう答えてくれました。ご自身も香りにすごく興味があるということで、次に訪れたのが「@aroma(アットアロマ)」。天然素材にこだわった香り専門ブランドで、香りを体験しながら選べるブランド直営ショップです。
「とても楽しみにしてました」という小嶋さんに、スタッフはまず日常でどういうシーンで香りを使うかを聞いていきます。
「寝る前にふとんのまわりにアロマをシュッシュと吹き掛けたりしてます。香水などのきつい匂いが得意じゃなくて、落ち着いた、自然な香りがすごく好きです」
小嶋さんの好みを知るために、まずは店内に設置されているディフューザーマシン、アロマシャワーテスターを体験してもらいます。
「この香りはどうでしょう?」とスタッフが選んだ香りは「Shinsaibashi」。大丸心斎橋店オリジナルのアロマで、1階のエントランスなどでも使われています。
「うわー、いい匂い。香りは言葉にするのが難しいですけど、落ち着いていて好きな匂いです」と小嶋さん。
続いて、植物由来の「フランキンセンスウッド」の香りをプッシュ。
「自然の奥深くに入って行ったような感じの香りですね。自然の植物の香りというか、人工的な感じがしないので素敵ですね」と小嶋さん。
「アットアロマ」の香りは100%自然由来のもので、柑橘と木とハーブの植物から抽出されています。
「木の香りが好きなので、これが気になりました」
店内を見て回る小嶋さんが、そう言って指差したのはウッド・ディフューザー。木にオイルを垂らして香りを揮発させて広げてくれます。木目が1つ1つ違うので、好みのものを選べます。
「これもいいですね。香りを持ち運びできそう」と小嶋さんが注目したのは、ウッド・ディフューザーの隣に置かれたアロマストーン・ディフューザーmini(1,320円)。
「これこそ、お泊まりのとき用にプレゼントしたら喜ばれますよね」
「アットアロマ」には、さらなる香り体験ができるマシン、アロマオイルブレンダーがあります。これは、15種類の香りのシングルオイルを、それぞれ割合を決めて調合できるというもの。「寝る前にゆっくりする時間の香りを」という小嶋さんのリクエストに、まずはヒノキ100%の香りを体感してもらいます。
「ヒノキの香りだけで落ち着きますね」と小嶋さん。
「イランイラン」の香りが気になった様子の小嶋さんに、「結構エキゾチックな香りです」とスタッフ。
「あーいい匂い。確かにエキゾチックだ。これは楽しい! いいお店を知りました」
初めて訪れた「アットアロマ」の香りで、心地よくリフレッシュできたようです。
お菓子の中でも和菓子、特にあんこが大好きだという小嶋さんが、次に訪れたのが「あんこの勝ち」。一度聞いたら忘れない店名は、“洋菓子にあんこを加えても、あんこの存在が勝つように”とネーミング。プリンやチーズケーキとあんこを組み合わせるという、ユニークなスイーツがそろいます。2021年に大丸心斎橋店に1号店がオープン。販売店は心斎橋と銀座のみです。
あんこの中でもこしあん派だという小嶋さんが、「皮むきあんって初めて聞きました」と興味を持ったのが、つぶあん、こしあん、皮むきあんの3種類があるANしゅーくりーむ。
「皮むきあんは、こしあんの一種で小豆の皮をむいてつくります。糖度が45°で、甘さ控えめのこしあんと思っていただければいいかと思います」とスタッフ。
「ANすいーとぽてとも気になります。小豆色のパッケージがかわいいし、サイズ感もちょうどいいので差し入れや手みやげによさそう」と小嶋さん。
チームのキャプテンともなれば、若いメンバーたちに差し入れを買っていくこともあるんですかね?
「コンサートのときなどは、差し入れを買っていきたいと思うのですが、50〜60人のメンバーがいるので、なかなかその量を一人で持って帰るのが大変で(笑)。みんなよく食べるので、買っていき甲斐はあるんですけどね」
さて、「あんこの勝ち」のスイーツは、本当にあんこが勝利するのか? 別室に移動して、小嶋さんに判定をしてもらうことにしました。まずはANすいーとぽてとをいただくことに。
「スイートポテトの味もちゃんと感じて、どっちも勝ってますかね(笑)。あんこのなめらかな食感が最初に舌にあたるのが、あんこ好きの私にはたまりませんね。スイートポテトがよりマイルドになる」
続いては、ANしゅーくりーむの皮むきあんです。
「あんこの甘さが控えめで、カスタードクリームとホイップクリームとが合わさると、ちょうどいい甘さになりますね。私はこれぐらいの甘すぎない感じが好き。こしあんをもっとなめらかにした感じで、ザラザラ感がまったくないです。おいしい、大好き。ホイップクリームもおいしくて、全部の掛け合わせが最高。勝ち負けというより、両者あっての味ですね」
最後に、朝日放送の人気番組『おはよう朝日です』で町中華のコーナーを担当している小嶋さんに、10階レストランフロアにある「中国料理 梅梅」で中華料理を食べていただきました。
席に座りメニューをめくっているときに、小嶋さん、すでにおいしそうな表情をしています。
「餃子が大好きなんです。ああ、ニラ餃子おいしそうだなあ。坦々餃子もあるんだ!もう個人的に食べに来よう。きくらげの卵炒めとかも好きだし、麻婆豆腐も青椒肉絲も大好き!」
中華料理愛が止まらない様子の小嶋さんですが、家ではなかなか料理をする時間がなく、NMB48のメンバーとごはんに行くときは、中華料理を選ぶ機会があまりないそうです。
「量をたくさん食べたがる子が多くて、しゃぶしゃぶとか焼肉とかの食べ放題などに行くことが多いんです。がっつり系が好きなんですよね。だからちょっと大人のメンバーと中華料理を食べにに行きたいなと常々思っていまして。今日は下見って感じですかね」
「中国料理 梅梅」は、落ち着いた雰囲気でいて、かしこまらずにカジュアルに食事を楽しめるので、そんな食事会にはぴったりかもしれません。
「完全に口の中が中華です(笑)」
数多くあるメニューの中から小嶋さんが選んだのは、大海老チリソースと点心膳。
「メニューを見たときに、デカすぎるエビに魅かれました。エビが大好きなんです。ではいただきます…、うーん、プリプリ! これはたまりません! おいしい。シアワセです。ごはんが進んじゃう。うん?トマトが入っている。エビチリでは珍しいですね。トマトの酸味もあって、さっぱりしていてすごくおいしい」
続いて点心のエビ餃子を食べた小嶋さんは、「ラー油もかけちゃおう。辛いのも好きで、ラー油的な辛さも好きなんです。こっちもプリプリ。こちらにもエビが入っていて甘みがあっておいしい。皮がモチモチ」とご満悦です。
続いて食卓に運ばれてきたのは、スタンダード小籠包。レンゲの上に乗せて、黒酢、生姜を乗せて、まずは皮を破ってスープからいただきます。
絶品の小籠包をいただきながら、1月に心斎橋PARCOで開催される「NMB48衣装展」についてお話を聞きました。
「NMB48が13年前にスタートしてから、衣装をたくさんつくっていただいたのに、今までじっくりお見せする機会がなかったので、NMBの歴史とともに衣装を見てもらえるのがすごく楽しみです」
NMB48のメインの衣装を担当するはデザイナー兼スタイリストの松永麻里さん。13年間ずっと続けているそう。新曲が出たときやライブがあるときなど、どういう衣装にするのか、メンバーと意見交換もするのでしょうか?
「そうですね。私は最近ソロ曲をいただいたので、そのときも最初から衣装さんと打ち合わせをしました。私なりに歌詞に合わせてヒョウ柄と赤を基調にしたいと思ってたんですけど、打ち合わせをすると、その想いが完全に一致してたんですよね。そういうときはうれしくなります」
衣装の中にも時代にあった流行りがあり、山本彩さんや白間美瑠さんなど歴代センターの雰囲気に合わせて衣装も変わってきたそうです。
「NMBの歴史もそうだし、世の中の時代も振り返れるんじゃないかなと思います。細かい部分まで見ると、衣装さんのNMBへの想いがあったり。13年前に応援していただいていたファンの方にも来ていただけたらいいですね」
今の時代のキャプテンとしてチームを引っぱる小嶋さん。今日の百貨店クルーズはいかがでしたか?
「今までに出会えなかったものに、たくさん出会えたのがすごくうれしいです。こちらの中華料理もとてもおいしかったので、今度はメンバーと一緒に食べに来たいですね」
開催期間:2024年1月2日(火)→14日(日)
開催場所:心斎橋PARCO 14F PARCO GALLERY
主催:イマジカインフォス
監修:Showtitle
1999年埼玉県生まれ。2016年にNMB48の第5期生オーディションで合格。2017年にはチームNに昇格。2018年には初代キャプテン・山本彩のあとを受けて、第2代キャプテンに。朝日放送『おはよう朝日です』、毎日放送『せやねん!』などテレビでも活躍中。2024年1月14日(日)には、「COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール」で初めてのソロコンサートを開催する。
写真/岡本佳樹 取材・文・編集/蔵均 WEBデザイン/唯木友裕(Thaichi) 編集・プロデュース/河邊里奈(EDIT LIFE)、松尾仁(EDIT LIFE)
大阪の第一線で活躍する方々と一緒に、生活を豊かにする視点、もの選びのコツに迫ります。館内の注目アイテム、心斎橋のお気に入りスポットをご紹介。心地よい暮らし、大阪のシビックプライドを求めて。
ARCHIVESProfessional's Eyes Vol.59
Professional's Eyes Vol.58