伝統あるフランス菓子を、今風にアレンジ。
幸せな時間をくれるパティスリー。
〈パティスリー ファミーユ〉
オーナーシェフ下田 潤さん
神戸市垂水区、JR垂水駅から山手のほうへ、急な坂を徒歩で約17分。閑静な住宅街の中にある〈パティスリー ファミーユ〉は、シックな外観にユニコーンのロゴが目印。近所のお菓子好きから愛されている、親しみやすいお店です。お菓子について1つ1つきちんと説明をしてくれて、お客さんが帰っていく時もドアを開けて見送ってくれる、親切で丁寧な接客をされています。
高校時代の遊び場が目の前に。
近所の皆さん、ごめんなさい。当時夜中まで騒いでいたのは僕。
オーナーシェフの下田さんは、高校を卒業後、製菓の専門学校へ。数々の有名店やホテルで研鑽を積み、2022年3月に自身のショップをオープンします。駅前の繁華街ではなく、少し離れた住宅街にある理由とは?現在の店舗との出合いは、まさにご縁としか思えないものでした。
店舗の候補地を自宅近くの舞子駅辺りで探していましたが、なかなかいい物件がありませんでした。ある日何気なくスマートフォンで検索していると、アップされたばかりの新着物件が目に入ります。すぐさま内覧を申し込み訪れたところ、高校時代によく遊んだガレージが物件の正面に。近くでアルバイトもしていたことから、馴染みのある懐かしい場所でした。見た瞬間お店のイメージが沸いてきて、ここでお菓子作りに励もうと決心したそうです。
「1つ1つ気持ちを込めて大切に」。
「お菓子のいわれを知って作ること」。
大切な教えを今も守って。
下田さんは製菓の専門学校を卒業した後、最初に就職したのが神戸の有名パティスリー〈レーブドゥシェフ〉でした。入社初日に社長から言われた、「これから何十万個とお菓子をつくるだろうが、1つ1つ大切に、気持ちを込めて作れ」。という言葉を今も胸に刻んでいます。
〈レーブドゥシェフ〉に入って4年がたった頃、下田さんは体調を崩し、倒れて病院へ。退職し、企業のサラリーマンを5年間経験します。
その間も製菓への思いが消えることはなく、朝食ビュッフェが名高いホテルピエナの製菓部門に就職。
ホテルの30周年記念に、初代製菓長だった白岩シェフが監修をされることになり、下田さんも教わる機会が。「なぜこのお菓子が生まれたのか、いわれを知りなさい」。フランス菓子の文化や歴史を学び、知った上で現代に合うようにアレンジする、下田さんならではのお菓子作りの原点となっています。
自分では決められなかった“独立”。
奥さんの言葉にかけてみることに。
忙しく充実した毎日を送っていた下田さんでしたが、結婚し、子供が生まれたことで家族優先の生活がしたいと思うようになります。元結婚式場だった芦屋のレストランから誘いがあり、締めのデザートを作るシェフに転職。しかし、コロナ禍によりレストランも休業に。その後、神戸・三宮のホテルからシェフの依頼があったものの、市が指定する隔離ホテルとなり、営業ができない状態に。これを機に独立しようか、自分では決めかねている時、奥さんが後押ししてくれたら独立しようと考えます。「今日からニートやねん」と切り出すと、「自分でやるんやろ?」という返事が。奥さんと思いは同じということがわかって、独立を決意します。
お店のロゴは、“未来や希望”をあらわすユニコーン。
“家族の幸せな未来”を願って。
下田さんは、クリスマスなどの繁忙期でない限り、20時までに帰宅して子供と一緒にお風呂に入り、ご飯を食べる生活を心がけています。店舗のロゴになっているユニコーンは、お店のロゴに悩んでいた時、息子さんがユニコーンの動画ばかり見続けていたことで気になったのがきっかけです。ケーキを買いに来てくれるお客さんの1人1人を大切に。地元のお客さんのご要望にお応えし、末永く愛されることが、家族の幸せにもつながっていきます。このご縁に感謝して、これからも楽しんでもらえるお菓子を作りつづけます。
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