ギャラリー インカーブ|京都
日本からニューヨークやロンドンをはじめとする海外へ活躍の場を広げる、いま注目のアーティストが所属しています。今展では、その中でも特に評価が高まる4名をご紹介します。
会場にない作品もバーチャルギャラリーで公開中!
ギャラリー インカーブ|京都 @A-booth
SHINKI TOMOYUKI新木 友行
1982年生まれ。大の格闘技好き。黒のラインがファイターの隆々とした筋肉の動きや体のもつれを的確にとらえ、大胆にデフォルメされた技は躍動感にあふれています。近年その対象は陸上や水泳など様々なアスリートに拡大。「東京2020 オリンピック・パラリンピック公式アートポスター」のアーティストの一人に選出、さらに、ロンドンで開催された世界最大規模の公募展「ロイヤルアカデミー・オブ・アーツ サマーエキシビジョン2018」に選ばれるなど、国際的に高い評価を得ています。
TERAO KATSUHIRO寺尾 勝広
1960年生まれ。父親が経営する鉄工所で溶接工として働いた後、鉄をモチーフに制作を開始。本人が“図面”と呼ぶ緻密なドローイングには、鉄骨の柱をあらわす直線と溶接の目印をあらわす記号がひしめきます。国内外のアートフェアで高い人気を誇っている作家の一人です。
YUMOTO MITSUO湯元 光男
1978年生まれ。建物、船、虫や鳥などをモチーフに、その特徴を鋭い洞察力で観察。色鉛筆で鮮やかに彩られた色面が、縦横に広がり未知なる世界を構築していきます。アメリカの現代アーティストであるキキ・スミスも作品をコレクションするなど、海外でも注目されています。
NISHIKAWA RYOJI西川 遼志
1986年生まれ。下描きをせず、想像や記憶をたぐりよせながら、真っ白な画用紙を切り欠いて、ゆったりとした余白を背景に網目状の建造物を浮かび上がらせていく―。“切ることで描く”作品は多くのファンを魅了しています。
MARC CHAGALLシャガール
1887~1985年。幻想的な色彩や構図に儚さや切なさが漂い、とりわけ日本にファンが多い“愛の画家”。故郷ヴィテプスクを象徴する赤い牛の胴体にパリのバスティーユ広場の風景が描かれ、シャガールブルーと呼ばれる神秘的な色が包んでいる「ラ・バスティーユ 習作」には、愛と情熱の赤い風景に浮遊する恋人たちや、恋人に捧げる花束も描かれており、シャガールを代表する質の高い作品といえます。
BANKSYバンクシー
街中の壁などに反権力のグラフィティを残すなど、芸術テロリストとも称され、世界を熱狂させている匿名の路上アーティスト。本作品は2002年にロンドンのオールド・ストリートに描かれたモチーフをもとに制作したもので、ピンクのリボンがバンクシーらしい表現です。
BERNARD BUFFETビュッフェ
1928~1999年。20世紀後半のフランスを代表する具象画家の一人。黒い描線と抑制された色彩によって虚無感のある独自の画風を築き、1960年以降は黒を基調としながらカラフルな色彩も使用するように。絶妙な画面構成の本作品は1971年にレジオン・ドヌール勲章を受章する直前の名品です。
KAWSカウズ
1974年アメリカ生まれ。グラフィティアーティストの枠を超えて幅広く活躍。バッテンの目が特徴のキャラクター「コンパニオン」をはじめ、具象的なキャラクターやモチーフを繰り返し用いるのが特徴です。グラフィティアーティストやブランドとのコラボレーション作品から制作を開始したということもあり、現代美術業界だけではなく大衆に幅広く認知されています。
NARA YOSHITOMO奈良 美智
1959年生まれ。ニューヨーク近代美術館をはじめ、国内外の多くの美術館に作品が収蔵されています。挑戦的な眼差しの子供は、不満を抱えていた幼少期の自分の自画像と位置づけられ、本作品もその代表的モチーフを描いた貴重なひとつ。
SHIRAGA KAZUO白髪 一雄
1924〜2008年。体をダイナミックに動かしながら足を使って制作する「フット・ペインティング」を確立。1969年制作のこの作品は、フット・ペインティングを始めてから10年という節目に描かれた作品です。当時のアメリカ芸術の中心にあったポップアートの影響を色濃く受けた作品であり、珍しくエアーブラシが使われています。
MAEKAWA TSUYOSHI前川 強
1936年生まれ。粗目の麻袋(ドンゴロス)を使って表現することで有名。近作は麻袋からより細かな表現ができる綿布による作品が主流となり、この作品の細い線のように見える縦方向の動きは、綿布をわずかに摘み、盛り上がった部分をミシンで縫うという非常に繊細な作業の繰り返しで作られています。こうした凹凸をさらに鮮明にするために穏やかな色を塗り、飛行機の翼や上昇気流を彷彿とさせる作品に仕上げています。
OGAWA GO小川 剛
1981年生まれ。宇宙に漂う銀河の瞬きと自然界における光の現象にインスピレーションを受け、プリズムによって起こる光の屈折作用を応用。特殊フィルムとさまざまな素材や表面加工を組み合わせ、緻密な計算と持ち前の彫刻的技巧を駆使して構成してゆく作品は、観る人の視点と交錯することで初めて完成します。
JEAN-PIERRE CASSIGNEULカシニョール
1935年生まれ。甘美で優雅な女性像が観る人を惹きつけ、現代フランス画壇において独自の地位を築く人気作家です。“絵とは喜びの源である”と語り、繊細で柔らかな描線と洗練された構図により、やさしさに満ちた落ち着いた雰囲気、 アンニュイで優雅な女性、そして森にたたずむパリジェンヌを描きます。こちらの作品では、青い空と海をバックにした涼やかな横顔が想像力をかきたてます。
UTAGAWA HIROSHIGE歌川 広重
1797~1858年。天保年間(1831~1845年)に風景画を手掛けて人気となり、風景画家としての地位を確立。晩年に取り組んだ「名所江戸百景」の梅見の絵はゴッホが模写したことでも知られています。本作品は狂歌を添えた「魚づくし」シリーズの一つで、清流で泳ぐ鮎を描いています。広重らしい情緒あふれる作品です。
NAKAMURO SOICHIRO中室 惣一郎
1972年生まれ。石川県の輪島塗の蒔絵師。石川県立輪島漆芸技術研修所蒔絵科を修了し、さまざまな工芸展や美術展に出品。輪島塗の漆箱に自由に泳ぎ廻る金魚を、金粉や朱色粉を用いた蒔絵技法で描いています。第36回日本伝統漆芸展出品作品。
CHIE AOKI青木 千絵
1981年生まれ。金沢を拠点とし、艶やかな漆黒による抽象的な塊と等身大の身体が混ざり合う現代彫刻で知られています。その表面は30を越える工程によって生成された漆黒によって覆われています。
TAKISHITA KAZUYUKI瀧下 和之
1975年生まれ。東京藝術大学大学院修了。桃太郎シリーズをはじめ、風神雷神、閻魔大王、鳥獣戯画など、“ジャポンイズム”に満ちたモチーフを、どこか茶目っ気のあるユニークな視点で自由闊達に描き続けています。
DAUM FRÈRESドーム兄弟
兄のオーギュストは1853~1909年、弟のアントナンは1864~1930年。1900年のパリ万博でグランプリを受賞してその名を世界中に知らしめ、エミール・ガレとともにガラス芸術の可能性を飛躍的に高めました。菫のシリーズは人気が高く、特にランプは希少性の高い作品です。
MEISSENマイセン
約300年前にヨーロッパで初めて硬質磁器を生みだしたドイツの名窯。たくさんの小花彫刻で磁胎を装飾する「スノーボール」はマイセンを代表するシリーズの一つであり、愛好家も多く存在します。手毬状のスノーボールの花々に、鮮やかな鳥が遊ぶ立体的な作品です。
SEVRESセーブル
フランス・パリ西郊のセーブルにある国立磁器製作所の製品。歴史の中で新たな変化と窮地を迎え、アレクサンドル・サンディエが美術監督に就き、アールヌーボーの斬新な作品を制作。積極的に芸術家と手を組み、新たな技法の開発に努め、そしてそれまでの伝統主義に新風を吹き込み自然界の曲線や豊かな色彩を表現しました。
終了いたしました
6.2WED-7MON
アニメセル画アート
大オークション
6階イベントホール(最終日は17時閉場)
※土・日曜日は休業いたします。
●入場無料[展示・入札販売]
●入札締切・開票:6月6日(日)16時
●入札締切・開票:6月7日(月)16時
手塚治虫やスタジオジブリ作品をはじめ、さまざまな作品を入札オークション形式で販売します。会場にて所定の用紙に希望価格をご記入のうえお申し込みください。入札締切後に開票し、落札された方には郵送にてご連絡します。
※入札がなかった作品は会期終了まで会場にて最低落札価格で販売します。※詳しくは係員におたずねください。
6.9WED-14MON
第55回 日本伝統工芸染織展
6階 大丸ミュージアム〈京都〉
●ご入場は10時~18時30分(19時閉場)、最終日は16時30分まで(17時閉場)
日本人の生活に深く根ざし、永遠に変わらない本質をもちながら、とどまることなく継承されてきた伝統の姿。公募による作品に、重要無形文化財保持者の作品も含め、訪問着、帯、着尺、組紐など約70点を展観します。
■入場料[税込]:一般500円(300円)、大学生以下無料
※( )内は大丸・松坂屋のクレジットカード、大丸松坂屋友の会会員証カード、ブライダルサークル会員証をお持ちの方、大丸・松坂屋アプリでサファイアランクの会員様のご優待料金です。
■主催:日本経済新聞社、京都新聞、日本工芸会
■後援:文化庁、京都府教育委員会、NHK京都放送局