Professional's Eyes
スタイルのある暮らし
大阪の第一線で活躍する方々と一緒に、生活を豊かにする視点、もの選びのコツに迫ります。館内の注目アイテム、心斎橋のお気に入りスポットをご紹介。心地よい暮らし、大阪のシビックプライドを求めて。
ARCHIVESファッション雑誌や広告など、多方面で活躍するモデルのSONYA(ソニア)さん。出身は大阪の北摂。この9月まで約2年間、Osaka Metro発行の情報誌『Memo』のカバーガールを担当していたこともあり、大阪の人々にとっては親しみのある存在かもしれません。現在は東京を中心に活動し、エシカルライフを伝えるプロジェクト「EF.(イフ)」もスタート。そんなSONYAさんが、大丸心斎橋店で気になるお店を巡ります。
※2023年1月をもって閉店いたしました。
「今年の夏、サスティナブルに取り組むコレクションを発表していて気になっていたんです。もうすぐクリスマスだから、自分へのご褒美に。ちょっと背伸びをしたお買い物は記念になるし、大事に長く使えるかなと思って」と、SONYAさんが訪れたのは「See By Chloé(シーバイクロエ)」。
フェミニンでエフォートレスな「Chloé(クロエ)」のブランドDNA、またその歴史を受け継ぎながら、デイリーなファッションスタイルを提案する「シーバイクロエ」。シーズンによって一変するテーマも魅力の一つ。’20ウインターコレクションはアイルランドの首都、ダブリンがモチーフ。一方、ホリデーシーズンに向けたホリデーカプセルコレクションは、パリの街並みを彩るイルミネーションからインスパイアされた華やかなアイテムが揃います。
早速、SONYAさんが試着したのはシャンパンゴールドが素敵なニットとスカート。数分前までストリートスタイルだったSONYAさんの変身ぶりはさすが。上品な光沢感とフリルが印象的なスタイルもとてもよくお似合いです。
「バッグはこちらを」と、スタイリストが合わせてくれたのは、人気シリーズ“MARA(マラ)”のホリデーシーズン仕様の新作。ジュエリーさながら煌びやかなゴールドが魅力です。
「すっかりホリデー気分になりました。クリスマスが楽しみになってきますね」と、SONYAさん。続いてウインターコレクションからSONYAさんが手にとったのは、グラフィカルなブロックデザインが可愛らしいニット。カジュアルなデザインに、クロエと同じような上質なムードを感じます。
「特別感があるのに、日常に取り入れやすい。百貨店に入っているブランドさんって、ラグジュアリーでエレガントなところが多いけれど、『シーバイクロエ』さんはデニムと合わせられる服が多いのも素敵ですよね。特別な時も普段も、どちらでも着られるお洋服が揃ってる」とSONYAさん。
クリスマスディナーに着て行くなら……と想像を膨らませながら、冬のコーディネートをしっかり楽しみました。
続いて訪れた「Curensology(カレンソロジー)」は、“旅”をテーマにしたオリジナルとセレクトアイテムを揃えるショップ。東京には青山、新宿、二子玉川と3つの店舗がありますが、大丸心斎橋店は西日本初出店です。
「出張や旅行で着ることを考えられているというコンセプトを拝見して、気になっていたんです。私自身、移動が多い仕事なので。ワンピースにポケットが付いていたりするんですよね?」と尋ねるSONYAさんに、スタッフの松本京子さんが早速見せてくださったのがオリジナルのニットワンピース。
「ワンピースはポケットが付いていないものが多いから移動の時に避けちゃう。でも、これなら大丈夫ですね。新幹線だったらトイレに行く時に貴重品を入れたいとか、ホテルのカードキーを入れておきたいとか。すごく小さいことなんですけど、ワンピース一枚で動けるのが嬉しい。しかも、ちゃんとかわいい!」とSONYAさん。
「カレンソロジー」はデザイナーもディレクターも旅が大好きな女性。旅での小さな気付きを落とし込んだワードローブは、機能性を備えたデザインが絶妙です。
今季のコレクションからもう一つ、旅にぴったりのコートをSONYAさんが試着。イタリアの老舗、「マンテコ社」の生地を使い、裏地のない1枚仕立てのロングコートです。「丈が長く、ワンピースと合わせてもすごくかわいいです。クシャッと丸めておいてもシワになりにくい生地で、しかも軽いので持ち運びにも便利です」と松本さん。
「めっちゃ軽くて暖かい。シワになりやすい服って、買った直後は嬉しくて着るけれど、結局避けがちになる。冬のコートもかわいいものは重いものが多くて、長時間出かける時にはストレスになるんですよね」とSONYAさん。
数年前からモノをじっくりと選ぶ生活になったというSONYAさん。買い物の際は、「本当に大事にできるか? 長く使えるか?」と立ち止まって考えることを大切にしているそうです。
「大人になって自分の好みが定まってきたのもありますし、デザインだけでなく機能性が大切ということも学びました。自分のこだわりも含めて、選ぶポイントをクリアにして買い物をしたら、長く大事に着られるから」
「旅好きのデザイナーさんたちが考えているからこその機能性がちゃんとあって、デザインも好きです」と、「カレンソロジー」の世界に魅了されたSONYAさん。ファッションと旅は切っても切れない関係の彼女にとって、「カレンソロジー」の服は活躍の一翼を担ってくれるかもしれません。
※2024年5月をもって閉店いたしました。
続いて訪れたのは、SONYAさんが長年愛用している「john masters organics(ジョンマスターオーガニック)」。現在はそのブランドイメージキャラクターも務めているSONYAさんですが、「ジョンマスターはプレゼントでいただくことも多くて」と、使い始めたのは約6年前。
「ジョンマスターオーガニック」は、1994年に誕生したオーガニックコスメの先駆け。「創業者のジョン・マスターはNYソーホーのヘアスタイリストで、お客様にできるだけ化学的なものを取り除いたヘアケアアイテムを付けてあげたいと、自宅キッチンでエッセンシャルオイルをブレンドし始めたのがきっかけなんです。なので、ヘアケアアイテムは特に充実しています」とチーフの山田実乃莉さん。
「シャンプーはゴミが出ない固形タイプのものも使っているんですけど、疲れた日や特別な日の前日にはジョンマスターを使います。香りがすごく好きで、シャンプーをしながら思わず深呼吸したくなるんですよね」とSONYAさん。
これからの季節にぴったりの新作として、山田さんがおすすめしてくれたのはハンドリフレッシュナー。ティーツリーやユーカリ、レモンなどの精油をブレンドした手指用リフレッシュナーで、こちらも清涼感ある香りに癒されます。手肌に馴染みやすいジェル状で、コメヌカなど自然由来の保湿成分も含まれているため、付けた後のしっとり感も抜群です。
手に馴染ませながら立ち上がる香りに、「あぁ〜スッキリ。これも深呼吸したくなる香りですね」とSONYAさんは幸せそうな笑顔に。
「ジョンマスターオーガニック」の魅力は、安心して使える製品はもちろん、デザイン性抜群のポーチやボックス付きのギフトラッピングも。サスティナブルな環境や社会づくりを考え、多くが再利用できる素材で作られています。
「ここまで環境への気遣いをされているのがいいですよね。生活の中で徹底して良いものを使うことってなかなかできない。だからこそ、自分が気持ち良いと感じられる、できるだけのことはやりたい」。そう話すSONYAさんのライフスタイルは、まさに「ジョンマスターオーガニック」のスピリッツそのもの。プレゼントされることが多いというのも納得です。
次に訪れたのは、キッチンアイテムが揃う「Real Kitchen(リアルキッチン)」。本格的に料理を楽しみ、ライフスタイルを充実させたい方々に向けて、国内外を問わず厳選した台所道具を揃えています。
自宅で料理することも多いというSONYAさん。店内を少し歩いただけで、実際に愛用するアイテムを数々発見。
「炭酸水をよく飲むんですけど、ペットボトルを買うとゴミになる。だから買いました」と話すのは、炭酸飲料メーカーのドリンクメイト。人気のデザイン家電「ブルーノ」のコンパクトホットプレートも愛用品で、こちらはたこ焼きのプレート付き。「東京でもちゃんとたこ焼きしてます。大阪魂は捨てないですよ(笑)」とSONYAさん。「届いてすぐに焼き芋を作りました」という「ストウブ」のココットもお気に入りの道具の一つ。
探しているアイテムは?と聞くと、答えは「鉄のフライパン」。環境に良いことはもちろん、“自分の体に良いこと”も大切にしたエシカルライフを実践しているSONYAさん。
「女性は鉄分をとったほうがいいから、フライパンは鉄製のものを使うようにしていて。まだ大きいのを1つしか持っていなくて、小さいものを増やしたいと思っていたところなんです」
「鉄製ですが重くないものも」と、営業担当の菅真由美さんが案内してくださったのは「ビタクラフト」のスーパー鉄フライパン。「ビタクラフト」はアメリカのブランドですが、こちらは日本で製造しているシリーズ。見た目も薄く、手にしたSONYAさんは「ほんとに重くない!」とびっくり。
「これは何ですか?」と立ち止まったのは、非常食コーナー。ぶり大根や煮込みハンバーグなどおいしそうなおかずの他、7年保存水なるものも。2018年の大阪府北部地震が起こった時は、まだ大阪で暮らしていたSONYAさん。「もう2年も経つんですよね。あの地震の後、買い物に出ても水がなかったから。これは常備したいです」。
他にも、100%リサイクル可能という「コジオル社」のランチボックスや、植物由来成分のみで作られる「マーチソンヒューム」の洗剤やクリーナーなど、サスティナブルな暮らしを心がけるSONYAさんにとっては気になるものばかり。「まだまだ見たい」と名残惜しい様子で、お店を後にしました。
最後はパジャマを探しに「UCHINO Bath&Relaxation(ウチノバスアンドリラクゼーション)」へ。SONYAさんはあるファッション撮影で「ウチノ」の素材に出会い、あまりの心地よさに驚いたそうです。
「『Plantation(プランテーション)』さんと『ウチノ』さんがコラボしているお洋服を着せていただいことがあって、感動して。マシュマロガーゼを使ったものだったのですが、パジャマがあると知ってずっと気になっていたんです」
マシュマロガーゼは「ウチノ」が開発する特許取得のオリジナル三重ガーゼ。軽くて柔らかなその感触は、まるで赤ちゃんの肌着のよう。マシュマロガーゼを使ったパジャマやルームウェアは、近年では海外からも熱視線を浴びる人気のアイテムです。
ステイホームの期間中にパジャマの大切さに気付いたというSONYAさん。素材に触れ、かつての心地よさを思い出して目を細めます。
「こちらで扱っているウェアはすべて綿100%です。マシュマロガーゼは三層構造なので、層と層の間に空気が保たれる。すると、衣服内環境と呼ばれる温度や湿度が一定になり、人間が心地いいと感じる状態をキープしてくれます」と店長の松尾治子さん。
上下セットのパジャマの他、単品のトップスやパンツ、さらにマシュマロワッフルガーゼライトというやや肉厚な素材を使った秋冬用も。無地にストライプ、チェックなど柄も多彩で、目移りするSONYAさん。
「これ、最近いろんなところで見かけますよね」と、ふと目を留めたのはイオンドクターのレッグウォーマー。昔から冷え性というSONYAさんに、使用経験がある松尾さんがその魅力を教えてくれました。
「むくみや冷えが気になるときに使っています。私も以前は靴下を履かないと眠れなかったのですが、これに出会ってからは裸足です」。
「家での過ごし方は自分の健康を変えると思う。大切なのは、いかに疲れを取るか。それによって次の日のコンディションが変わってくる。コンディションを整えることも仕事のうちだから」とSONYAさん。
生活アイテムにしても洋服にしても、SONYAさんのモノの選び方は冷静かつ知的。そんな芯のあるスタイルは、一度見たら忘れない個性的なビジュアルに似て、とてもまぶしくて魅了されます。
大阪府出身、ファッションモデル。昨年、長らく暮らした大阪を離れ、東京へ。ファッション雑誌やブランドの広告などで活躍中。2020年夏より、モデルの中島沙希と共にエコフレンドリーな情報を発信するプロジェクト「EF.(イフ)」(
Instagram@ef_ecofriendly
)をスタート。
SONYAさんのインスタグラム:
https://www.instagram.com/s_sonyaaaaa
※ソーシャルディスタンスに配慮しながら、写真撮影時のみ、マスクをはずして取材を行いました。
写真/コーダマサヒロ 取材・文/村田恵里佳 編集/蔵均 WEBデザイン/唯木友裕(Thaichi) 制作・編集/河邊里奈(EDIT LIFE)、松尾仁(EDIT LIFE)
大阪の第一線で活躍する方々と一緒に、生活を豊かにする視点、もの選びのコツに迫ります。館内の注目アイテム、心斎橋のお気に入りスポットをご紹介。心地よい暮らし、大阪のシビックプライドを求めて。
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Professional's Eyes Vol.10