Professional's Eyes
スタイルのある暮らし
大阪の第一線で活躍する方々と一緒に、生活を豊かにする視点、もの選びのコツに迫ります。館内の注目アイテム、心斎橋のお気に入りスポットをご紹介。心地よい暮らし、大阪のシビックプライドを求めて。
ARCHIVES大阪にゆかりのあるゲストを迎え、その人の視点で大丸心斎橋店を巡ってもらう「PROFESSIONAL‘S EYES」。今回は、鉄道好きとして知られ関西のテレビやラジオ、イベントなどで活躍するタレント・斉藤雪乃さんが登場。電車に乗って旅をするときに、持っていきたいアイテムを百貨店の中で探してもらいました。
「通っていた中学、高校が本町にあって、大丸心斎橋店も近かったので、お休みの日にみんなとよく集まって遊んでいました。私にとって、ここは憧れの、思い出の場所なので、今回訪れることができてとてもうれしいです」
そう言って、大丸心斎橋店を訪れた斉藤さん。10代の頃からその建築美にワクワクしていたそうです。
「数年前にリニューアルで改装するとき、どうなるんだろうなあと思って気になってたのですが、1階のファサードなど、そのまま残っていてよかったです」
思い入れのある大丸心斎橋店で、鉄道旅がもっと楽しくなるアイテムを探そうということで、いつも旅するときに持って行くものを聞いてみました。
「鉄道旅をするときは、大きなリュックを持って出かけます。大は小を兼ねるので、大きめの33リットルのものを持つことが多いですね。身長157cmなので背負うとリュックの存在感がありすぎますが、気にせずデカイのを持ってます」
そんな斉藤さんがまず訪れたのは、大丸心斎橋店本館5階にある「LADIES SHOES SELECTION(レディース シューズ セレクション)」。国内外のさまざまなブランドの婦人靴が並ぶ売場ですが、その一角に、イギリスの老舗ブランド「HUNTER(ハンター)」のコーナーがあります。
レインブーツでおなじみの「ハンター」ですが、近年はバッグなど、それ以外のラインアップも充実しています。
「いつも大きなリュックを背負ってますが、使い勝手がいいのはこれぐらいの大きさかなあ」と手にしたのは、ナイロン パイオニア ミディアム トップクリップ バックパック(23,100円)。※以下すべて税込価格。
「『ハンター』のリュックというと黒のイメージがありますが、白もかわいいですね。ショルダーのストラップのところがしっかりしていて、背負っていても安心感がありますね」と斉藤さん。
スタッフの西山亜紀子さんは、「背中が当たる部分はぴったり密着してしまうと汗をかいてしまうので、そうならないようにデザインされています」
「こんなパステル調の色もあるんですね!」
少し驚きながら斉藤さんが手にしたのは、この春夏シーズンから発売された「トラベル」シリーズの新作、トラベル リップストップ リサイクル ナイロン フォン ポーチです。
「今年の春夏から販売されている『トラベル』シリーズの新作です。このような色遣いは初めてですね。素材が薄くてコンパクトにしてお使いいただけるので、旅先に持って行きやすいかと思います」と西山さん。
「紫の色合いがとてもきれい。私は、貴重品は肌身離さず持っておきたいので、こういう小さいバッグって旅に必要なんですよね。これぐらい小さかったら、使わないときはリュックにしまっておけますね」と斉藤さん。
トラベルシリーズの新作は、そのほかリップストップバケット、リップストップ リサイクルなど4種類。色もハイライターピンクやゼスティイエローなど華やかなものを用意しているので、旅に彩りを添えてくれるに違いありません。
旅では、雨や雪のときでも活躍するスノーブーツなどを履くことが多いという斉藤さん。ならばと「ハンター」自慢のレインブーツを履いてみることに。本格的な長靴ではなく、アッパーに耐水性のリサイクルナイロンとレザーを使用したレインブーツを試着しました。
「軽いですね。履いていて疲れにくそうだし、生地もしっかりしています。『ハンター』の長靴を履いている人は多いですけど、やっぱり安心感があって、旅先で壊れる心配も少ないんだろうなあ。私、一度ショルダーバッグが壊れたことがあって、そのときちゃんとしたものを持っていかなあかんと思いましたから、信頼できるのはいいですね」
鉄道旅に必要なアイテムとして、次に斉藤さんが挙げてくれたのは腕時計です。
「旅をするときは必ず腕時計をします。今なら時刻はスマホでも確認できますけど、旅の途中だといちいちポケットやカバンから取り出して見るのは少し面倒。最近、ニュースにもなっていますが、駅の構内から時計がだんだんなくなってきているというニュースを聞いてから、なおさら腕時計の大切さを感じます」
旅にぴったりな腕時計を見つけに、6階の時計売場の中にある「CASIO WATCH PREMIUM SHOP(カシオウォッチプレミアムショップ)」を訪れました。タフネスウォッチとして人気の「G-SHOCK」を幅広くラインアップするショップです。
「時計は女性的なデザインのものよりも機能重視ですね」という斉藤さんに、店頭スタッフが旅にふさわしい時計探しに協力してくれます。
「旅のときって、電車の出発時間って決まっていて、乗り遅れるわけにはいかないじゃないですか。こういうときには、電波ソーラーを搭載した時計がおすすめです。アンテナが中に入っておりまして、電波塔から電波を受信して自動で時刻修正をしてくれるので、つねに正確な時間がわかります」
「それは旅するときにいいなあ」と感心しながら、斉藤さんは電波ソーラーを搭載した「G-SHOCK」や「BABY-G」の中から好みのものを探し始めました。
「白がいいかなあ…これはデジタルで秒表記もついているのでいいですね。私が運転するわけじゃないですけど、運転士さんは秒勝負をしていますからね」と言う斉藤さんに、「運転士さんでG-SHOCKをつけられている方を見たことがあります」とスタッフ。
「そうなんだ! 懐中時計じゃないんですね。運転士さんもつけてらっしゃると聞くと、G-SHOCKが欲しくなってきた」と笑う斉藤さんに、「御堂筋線の運転士さんでは3人いました。座って運転しているところを後ろから見て、職業柄つけている時計を見ちゃうんですよ。『あっ、G-SHOCKだ!』って(笑)」とスタッフ。
「私も、次に御堂筋線で大丸心斎橋店さんに来るときは、運転士さんを見ときます」と斉藤さん。
続いて少し大ぶりの「G-SHOCK」を見ていた斉藤さん。
「この青いラインのって新幹線ぽいですね」と「G-SHOCK」GAW-100B-1A2JFを手に取りました。
「これなら視認性が高くて乗り遅れることもなさそう。ゴツいのが好きな人はありかな。大きい時計もカッコいいなあ。実際につけてみてメンズもいいなと思いました。半袖につけると可愛いかもしれない」
電波ソーラー搭載の時計は、ソーラーパネルになっている文字盤に太陽光を当てると充電ができるので、頻繁に電池交換もしなくていいと説明してくれるスタッフに、「太陽光で充電できるのはいいですね。私、何度か電池がなくなって困ったことがあるので。これは安心ですね」と斉藤さん。
運転士さんも愛用していると聞いた「G-SHOCK」に親しみを持った様子の斉藤さん。「おそろいで持ちたいですね。運転はできなくても、時計だけでも近づきたいです」
鉄道好きの琴線に触れる腕時計が見つかったようです。
続いて訪れたのは、3月15日(金)にオープンしたばかりの「uka store DAIMARU SHINSAIBASHI(ウカ ストア大丸心斎橋)」。トータルビューティーカンパニー「uka」の商品が並ぶショップです。
「斉藤さんとは苗字も学年も同じなので、勝手に親しみを感じています」と言う店長の齊藤希美さんが、旅におすすめのスターターセットをご提案してくれました。
「シャンプー、トリートメント、ボディウォッシュ、そしてライスジュースと言って、山形の庄内平野の一等級のお米を発酵させたお米のエキスが86%も入っていて、保湿効果があります。つけてみていいですか?」とライスジュースを雪乃さんの手につけます。
「うわーとろとろ!」と驚いた様子の雪乃さん、「フランスの調香師であるパートナーのジルにフェイスケアのための香りをリクエストしました。」という齊藤店長に、「いや、上品な化粧品の匂いです(笑)。なんかホッとするような、でも気分が上がるいい香りです」。
ライスジュースは、19種類ものアミノ酸がたっぷりで保湿効果が期待でき、旅先に化粧水や乳液など全部を持っていかなくても、これ1本持っていけばいいという説明を聞いた雪乃さん。
「それはすごい助かります。宿によってはシャンプーやトリートメントが自分に合わないことも結構あって、必ず持っていくようにしているので。このセットは全部揃っていて楽ですね」。
旅先での日焼け対策もしっかりしたいところですが、齊藤店長は頭皮の紫外線対策にも気を配ります。
「紫外線を浴びると白髪の原因になりうると言われているので、頭皮も予防をしたほうがよくて。白髪って分け目からぴょんぴょん出てくるじゃないですか。それは分け目で頭皮が紫外線を浴びやすいから。なのでそこに白髪が生えやすいと言われてたりします」
紫外線対策として齊藤店長が勧めてくれたのが、ヘアオイルです。
「ミストタイプで、髪から20センチほど離し、4~6プッシュぐらいして手ぐしを通していただくと紫外線対策になります。夜は濡れた髪の毛につけて、ドライヤーの熱を当てると、γ-ドコサラクトンという髪にハリとコシを与える成分が入っておりますので、髪がきれいになりますよ」
さらに旅におすすめグッズとして齊藤店長が勧めてくれたのは、「uka」のヒット商品、頭皮マッサージブラシのケンザンの新作、ケンザン55。
「電車に長く乗っているとお疲れが出たりするじゃないですか」という齊藤店長に、「します、します」と雪乃さん。「そういうときに、これでマッサージするといいですよ。血行が悪くなったり滞ると疲れたりすることもあるのですが、マッサージで血流もよくなり元気になります。ご旅行に持っていくのもおすすめです」と齊藤店長。
いろいろと旅に持っていきたいアイテムが豊富な「uka」ですが、店長最後のおすすめがパフューム。「こちらのパフューム 24:45は、寝つき香水におすすめで、ラベンダーやバニラの穏やかな香りです。旅行先でいつもと枕が違うので寝つけないなあというときに、枕にシュッとしていただけるといいです」
「肌にもつけていいんですよね?ずっと電車に乗っているときに気分を変えたいなとなったら、そういうときにもいいですよね。それに、たまに独特の車内の香りに出くわすこともあって(笑)…まあそれがいんですけどね」と雪乃さん。
そのほか4種類の香りがある中で、ヒノキとユズが入ったパフューム 7:15の香りを嗅いでいた雪乃さんは、「旅館の香りがする! いろんな香りがあって楽しい。旅に香りを持っていくというのもいいですね」
※2024年6月をもって閉店いたしました。
一気にさまざまなジャンルのショップを巡ったので、ここでひと息ついてもらおうと、地下1階の「セガフレード・カフェ」を訪れました。
「この赤い“S”のロゴは海外の空港とかでよく見るような気がします」と斉藤さん。
このカフェは、世界各国600以上に店舗を展開するイタリア・ボローニャ発のコーヒー焙煎メーカー、セガフレード・ザネッティ社が日本で展開するカフェ。本場イタリアと同じクオリティで提供されるエスプレッソやイタリア仕込みのスイーツやフードが楽しめます。
スイーツが並ぶケースをうれしそうに覗き込んでいた斉藤さんは、「ピスタチオが気になりますね」と、イタリアのシュークリーム、ビニエ・ピスタチオをセレクト。合わせてカプチーノもオーダーします。
イタリア発のカフェということで、ヨーロッパでの鉄道旅について聞いてみました。
「実は、あまり経験ないんですよ。一度フランスに行ったのと、仕事でベルギーに連れて行ってもらったぐらいですね。なかなか行けてないのですが、ヨーロッパの鉄道も趣があっていいですね」
運ばれてきたカプチーノを見た斉藤さん、「ラテアートがかわいい!いただきます…さすが本場のエスプレッソはおいしいです。いつもコーヒーは、仕事をしているとき、やる気がなかなか出てこないときに飲みますね」
カプチーノでひと息ついた斉藤さんに、そもそも、いつ頃から鉄道旅をするようになったのかを聞いてみました。
「学生のときに、青春18きっぷで初めて乗ったのが、東京から滋賀の大垣まで走る夜行列車『ムーンライトながら』でした。ちょっと疲れはしましたがが、安い運賃でこんなに遠くまで行けるんやと楽しくて。新幹線に乗ると大阪から東京はあっという間だけど、普通や快速列車に乗って行くと8時間、9時間かかるんだと、リアルな距離感を実感するのが好きで。そういう旅を繰り返していましたね」
距離を実感して時間を堪能できる鉄道旅の魅力に目覚めた斉藤さん。若い頃は特に北海道が好きで、大阪から今はなき寝台列車「トワイライトエクスプレス」で札幌まで行き、帰りは青春18きっぷを使い3日〜4日かけて乗り継いで帰ってきたそうです。
「北海道の鉄道旅は本当にいいですね。中でも大好きなのは、釧路と網走を結ぶ釧網本線。釧路を発車したあたりでは、釧路湿原にいるタンチョウヅルが見えたり、途中の駅からは摩周湖にも行けて、網走まで行くと運がよかったら流氷が見られる。関西では味わえない景色を次々に見ることができて、まるで海外にいるよう。沿線の駅舎内では、川湯温泉駅ではおいしいハンバーグ、北浜駅で有名なラーメンを食べることができたり。SLも通ったりする線なので、鉄道的にも面白いです」
次の夏休みにはぜひ行ってみたくなるような、魅力的な鉄道旅のひとつを紹介してくれた斉藤さんに、ビニエ・ピスタチオが届きました。早速ナイフを入れた斉藤さんは、「かなり生地はしっかりしていて、ナイフを入れても崩れないです」と。ひとくち食べると「おいしい!クリームにはリコッタチーズが入っているんですか? ていねいにつくられていて、これで450円はお値打ちですね」
ふだんから甘いものは好きでよく食べるという斉藤さん。旅先でもお菓子は欠かせないそうです。
「アクシデントで電車が止まるかもしれないし、行った先に飲食店が何もないときもあるし。何かあったときのために常備してます。チョコにキャンディにナッツとか。ナッツはお酒のつまみにもなりますし。ひとり旅の途中で飲むと、電車に乗り遅れたりするのでマズイんですけどね(笑)」
斉藤さんには5歳になる娘さんがいて、最近は彼女と一緒に旅することもあるそうです。
「コロナ禍がようやく落ち着いた頃、西日本で乗り放題のきっぷを使って、娘といっしょに博多や金沢に日帰りで行ってました。小さい子どもがいると泊まりだと荷物が多くなっちゃうんで。新幹線や特急で私がウトウトしても、娘はちゃんと起きてくれてましたよ」
しばしの休憩を終えて次に向かったのは「+moonbat(プラスムーンバット)」。斉藤さんも何度か訪れたことがあるという傘、帽子、ストールを中心に販売しているショップです。
「旅に折り畳み傘は絶対持って行きますね。旅の日程の天気予報がずっと晴れであっても、万が一のときのために必ずカバンに入れます。晴雨兼用傘がいいですね」と斉藤さん。
店長の鈴木洋子さんが、早速旅にうってつけの折り畳み傘を勧めてくれます。
「同じ晴雨兼用でも、中には10分も雨に降られると水が漏れてくる傘もあるのですが、こちらは雨にも強い1本です」
そう言って鈴木店長が手にしたのが、長時間の雨にも耐えられて、温度を下げるコーティング剤が中面に塗られている「POLO RALPH LAUREN(ポロ ラルフ ローレン)」のストライプ柄の折り畳み傘です。
「折りたたみやすいので、カバンの中の収納にも便利。遮光カーテンの仕組みと同じで、光を入れないことで温度を下げてくれます。それから旅に持っていくのなら軽さは必須ですよね。斉藤さん、ちょっと持ってみていただけますか」
「軽い! いつも晴雨兼用の傘を持っていますが、より雨に強い傘があるとは知らなかったです」と斉藤さん。
傘ももちろん必携ですが、荷物が多くて両手を空けたいときもあるので、帽子もかなり活用するという斉藤さん。品ぞろえ豊富な帽子も見てみることにしました。
「帽子も折りたためるものがいいですね」と言う斉藤さんに、鈴木店長が勧めてくれたのは、イタリアのブランド「FURLA(フルラ)」のペーパーブレードリボン巻きダウン(12,400円)です。
「素材がペーパーブレードという紙繊維で、たたみやすく、よりソフトに軽くなっています」
手にしてみた斉藤さんは、「すごく軽いですけど、生地がペラペラなわけではなく、しっかりしてますね」。ブラック、ネイビーブルーなどから、オフホワイトのリボンの帽子を選び試着すると…「かわいいです!」
よりツバが広いタイプもかぶってみて、「日よけをするならこちらですかね」と斉藤さん。「これも折りたためるんで、カバンに入れて持ち運びしやすいと思います」と鈴木店長。
キャップなどもそろうコーナーを見て回っていた斉藤さん、「あっ、これかぶってると旅先で気分が上がりそう!」と目を留めたのが「Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)」のカラフルなバケットハットです。
「娘と出かけるようになってからは、迷子になったときに、こういう服、こんな帽子ってはっきり言いやすいよう、最近はあえて目立つ色の服や帽子で出かけることが多いです。この帽子は、これだけ色を使っていてもまとまりがあってステキ。シンプルなワンピースなどに合わせたいですね。」
さらに、旅の必携アイテムとして、斉藤さんがカバンに入れているのがストールだそうです。
「ローカル線だと2時間、3時間ぐらい乗ることも多いので、夏場は冷房でかなり体が冷えちゃうんで。ストールがあると寒さを和らげてくれるんですよね」という斉藤さんに、これまた鮮やかな手つきでストールを折りながら身に纏わせてくれる鈴木店長。
「軽いし暖かいです。こういうふうに広げて身に纏うと、寒い車両で半袖を着てても大丈夫。たいてい気づいたら寝てるんですけどね(笑)子どもを連れていて寝たらかけられるし、お役立ちアイテムですね」
さまざまなストールの巻き方をアドバイスしてくれる鈴木店長は、「プラスムーンバット」に勤めて27年目の大ベテランです。
「百貨店でスタッフさんとこうやってじっくりお話しする機会ってなかなかないのでラッキーでした。同じ傘やストールを買うのでも、鈴木店長がいるなら大丸心斎橋店で買いたいですね」
※2024年4月をもって閉店いたしました。
「旅ってハレの日だと思っているので、ファッションもちょっとだけ普段と違うスタイルや新しい服を着たりします。そして欠かせないのがワンピース。いつもはトップスとボトムスが分かれた服を着て、上だけ変えていくことも多いのですが、汚れちゃったりして全部を変えたい気分のときがあるんですよね。そういうときはワンピースの出番。ロング丈なら長距離の電車の中で膝開けて寝ちゃっても大丈夫だし(笑)」
そんな斉藤さんが、ハレの日のワンピースを探そうと訪れたのが、4月24日(水)まで期間限定でオープンしている〈COLUMN(コラム)〉。“The Essence of Luxury”をコンセプトにしたスペシャリティストア「エストネーション」が発信するブランドのポップアップストアです。
店長の永井里佳さんに、斉藤さんに似合いそうなスタイリングをお願いしました。
「こちらのワンピースは、かなり透け感があるので、1枚で着るというよりは重ね着をしていただくとステキだと思います」
そう言って永井店長が勧めてくれたのは、ベージュのロングワンピース。斉藤さん、早速白いTシャツとパンツの上から試着してみました。
「ゆらゆらしているドレープがきれいでエレガント。これを着たら、旅先のホテルのレストランとかに行きたいですね。締めつけられずにリラックスできる感じもいい」とすっかり気に入った様子です。
続いて永井店長が「ワンピースではないんですが、こういうシャツとパンツの組み合わせもいいかと思います」と提案してくれたコーディネートに、斉藤さんも「これ、パンツなんですね。一瞬スカートかと思いました。着てみたい!」と再び試着します。
「シャツは、見た目はきっちりした印象だと思いますけど、リネンと綿の素材でリラックス感があります。袖がボリュームスリーブで肌と密着しないので、夏場でも涼しく感じます」と永井店長。
「本当ですね。きつくないし、シワもあまり気にならないので、旅にはいいですよね。これだけゆったりしたシルエットだと、リュックを背負うと変な感じになるときもあるけど、このシャツならかわいくなりそう。パンツなので足を広げて寝てても大丈夫だし(笑)。たまにはこういう旅スタイルもいいですね」と斉藤さん。これからの鉄道旅をさらに楽しくしてくれるファッションに出会えたようです。
旅にステキなファッションが加わったら、これから娘さんとの鉄道旅も楽しくなるかもしれません。
「今の彼女をみていると、たぶん鉄道旅に行きたいとは言ってこないんじゃなかなあ…彼女の意思を大切に、自分の趣味を持って欲しいですね。でも、幼稚園で将来何になりたい?という質問には『車掌さん』、好きな絵本は?は『電車の本』って答えてて…やっぱり母の影響はあるんですかね。ごめんねという感じです(笑)」
そんな娘さんと出かける今の鉄道旅は、「女ふたり旅ですね。まだ小さいけどレディですから、旅の途中で『今からお茶する?』って言ってきますよ。私は、どっちかというとビールのほうがいいのに(笑)」
“小さなレディ”とのふたり旅も、ひとり旅も、快適なアイテムがあると鉄道旅がもっと楽しくなるはずです。
1985年大阪府生まれ。大学在学時には、ガンバ大阪のチアリーダーとして活躍し、卒業後は、鉄道をテーマにしたメディアやイベントなどで活躍する関西を代表する鉄道大好きタレント。現在、NHKの「ウイークエンド関西」、「ぐるっと関西おひるまえ」、テレビ大阪「おとな旅あるき旅」、読売テレビ「朝生ワイド す・またん!/ZIP!」、MBSラジオ「森たけしのスカタンラジオ」などにレギュラー出演中。著書に「斉藤雪乃の鉄道旅案内」(京阪神エルマガジン社)など。
写真/岡本佳樹 取材・文・編集/蔵均 WEBデザイン/唯木友裕(Thaichi) 編集・プロデュース/河邊里奈(EDIT LIFE)、松尾仁(EDIT LIFE)
大阪の第一線で活躍する方々と一緒に、生活を豊かにする視点、もの選びのコツに迫ります。館内の注目アイテム、心斎橋のお気に入りスポットをご紹介。心地よい暮らし、大阪のシビックプライドを求めて。
ARCHIVESProfessional's Eyes Vol.63
Professional's Eyes Vol.62