原点はドイツで学んだハム。
三田屋本店の原点にあるのは、創主 廣岡償治がドイツで学んだ伝統製法によるハム。質の高い豚ロース肉を1週間以上じっくり塩漬けしてから、天然の桜の木のチップとコーヒー豆を混ぜて燻煙、加熱して仕上げます。廣岡はドイツから帰国後、ハムの製造販売をするとともに、ステーキレストランを開業。ハムはオードブルとして玉ねぎスライス&特製ドレッシングを添える味わい方が人気を呼び、今も三田屋本店-やすらぎの郷-のステーキコースで供されています。
鮮度と質を物語る美しい肉色。
ステーキ肉のくすみのない美しい色と艶は、鮮度と質のよさの証。A5・A4ランクの黒毛和牛や各地の銘柄牛をはじめ、それぞれに特長をもつ良質の牛肉を選び抜いています。きめ細かい霜降りが入ったサーロイン、脂肪分が少なくサッパリ上品なヘレ、柔らかいハラミ…と部位も様々。いずれも肉質がきめ細かく、肉本来のおいしさを実感できるのが共通点です。厳選した肉を厳格に管理し、もっともいい状態を見極めて提供します。
熱々の鉄皿で好みの焼き加減に。
カットしたステーキ肉は熱した鉄皿に生のままのせて、すぐにテーブルへ。目の前で火が通っていくので、焼き加減はレアもミディアムも思いのまま。また、ナイフやフォークを使わずにお箸で食べられるのが、三田屋本店のスタイルです。美しい肉色を目で確かめることができ、ジューッと焼ける音や匂いも味わいのうち。“味覚だけではなく、五感のすべてを満足させる”という、もてなしの心がここにあります。
豊かな文化を継承する、
三田青磁。
三田屋本店で使用している青く澄んだ、三田青磁の器。平安時代に中国から日本に伝わった青磁は、日本でも焼かれて一世を風靡したものの、昭和初期に窯の火が途絶えました。それを創主 廣岡が長い歳月をかけて復活させたのです。食の提供だけでなく、食を取り巻く文化継承にも取り組んでいます。大丸京都店の三田屋本店でも、京都の食文化継承や生産振興の一助として京都の食材を活用。京都産の牛肉やお米をはじめ、四季折々の京野菜もサラダや付け合わせに登場します。