2021/8/7~8/22[立秋]
送り火の朝は、
追い出しあらめ。
京都ではお盆に迎えるご先祖の精霊をおしょらいさんと呼び、8月16日はあらめを炊いて供えます。
そして、その戻し汁を門口にまくと、未練を残さず冥土へ帰っていけるそう。
代々伝えられてきた風習のひとつです。
2021/08/13
おきまり料理のひとつ、
あらめ。
あらめは肉厚で歯ごたえのある、昆布の仲間。京都ではお盆の追い出しあらめのほかに、毎月8のつく日にあらめを食べる習わしがあります。1日と15日は小豆ごはん、月末はおから…というように、古く商家を中心にあった“おきまり料理”のひとつです。いつ何を食べるか決めることで食生活に節目をつけ、日々の献立に手間をかけない合理的な知恵。あらめには末広がりの八の日に芽がでるようにと縁起を担ぐ意味もありました。
季めくり季の味■地階 京の銘店そう菜売場
希釈してもストレートでも。
広く使える別名"万能だし"。
うまだしは鹿児島産のかつお節、北海道産の昆布を使用し、丸大豆しょうゆ、本みりんで風味豊かに仕上げた、京都𠮷兆特製のだし醤油です。水で希釈して煮もの、鍋ものなどに使えるほか、そのままストレートで麺つゆ、天つゆにしたり、かけ醤油感覚で焼き野菜や海鮮丼にかけたり。写真1枚目は、うまだしを希釈して使った、あらめとお揚げの炊いたん。京都でおなじみのおばんざいも、まろやかで品のある風味に仕上がります。写真2枚目は、うまだしをストレートでかけた京都𠮷兆風そうめん。卵黄入り山芋や夏野菜をのせ、みょうがと大葉を添えました。
〈京都𠮷兆〉
うまだし(250ml)税込864円
ゆく夏を惜しみながら、
趣向を変えて。
写真1枚目は、鱧の子(魚卵)と鶏の卵を合わせて蒸したもの。あっさり薄味でふんわり、鱧の子のぷちっとした食感があります。京都人の食卓に欠かせない鱧は祇園祭の頃が盛りで、今は産卵期。折々に趣向を変えながら余すことなく味わい尽くしましょう。旬の冬瓜(夏野菜ですが冬まで貯蔵がきくことからこの名が付いたそう)や利休麩を添えました。写真2枚目は、歯ごたえのいい丸茄子と柔らかい豚ひれを甘辛く焼いたもの。こちらは、しっかり濃いめの味つけが食欲を刺激します。
〈二傳〉
惣菜など各種[2種]税込1,080円から [3種]税込1,620円から [4種]税込2,160円から
鱧の子の卵じめ(1人前)、丸茄子と豚ひれの鍬焼き(1人前)各税込540円相当
※2パック以上での販売のため、いずれも単品販売はしておりません。
季節の恵みを彩り美しく、
さっくり薄衣で。
新ごぼうは別名"夏ごぼう"とも呼ばれ、成長しきる前に若採りするので柔らかくアクが少なく、優しい香り。風味や食感をしっかり楽しめるよう、大きめの短冊に切り、枝豆や人参とともに彩り豊かなかき揚げにしました。"なす紺"という言葉があるほど、つやつやと深い色をもつ千両なすも今がおいしいとき。季節の移り変わりを写し取った天ぷらの数々は、食材の色や形が透けて見えるほどの薄衣なので、目に美しく、驚くほど口あたり軽やかです。
〈天ぷら八坂圓堂〉
天ぷら各種(1個)
新ごぼうと枝豆のかき揚げ 税込280円
なす 税込120円
ひと味ちがう上品なだしで、
ひんやり、つるるん。
お盆のお供えにされるそうめんは、喜びが細く長く続くようにという縁起担ぎとも、おしょらいさんが帰るときに荷物をくくる紐に使うとも言われています。料亭の上品なだしの冷やしそうめんは、お盆に限らず、いつでも何度でも味わいたいおいしさ。ひんやり冷やし、別添えにしてある具材やだしをそうめんにかけるだけの手軽さです。海老や温泉玉子、しいたけや花麩など彩りよく。
〈下鴨茶寮〉
冷やしそうめん(1人前)税込594円
- ※本記事の内容はホームページ掲載時の情報です。
- ※季節のメニューなど、商品により販売期間が限られていますので、ご了承ください。
- ※やむを得ない事情により、食材の一部を変更する場合、予告なく価格変更、販売終了する場合がございます。
- ※写真はいずれも盛り付け例です。皿などの容器は商品に含まれません。