2022/10/23~11/6[霜降]
亥の日の火入れ。
亥は火を鎮めるとされ、11月最初の亥の日にストーブやこたつなどを出せば、
火事にならないと言われ、また、茶の湯の世界では炉開きが行われます。
今年は11月6日(日)が亥の日。食卓にも温もりを運びましょう。
2022/10/21
火難除けや無病を願う、亥の月亥の日。
亥は五行思想で“水”にあたり、火を制御する力があると考えられてきました。また、亥の日の亥の刻(21~23時)に、うり坊に似せた亥の子餅を食べると、万病除けになるといういわれも。これは中国伝来の風習が平安時代に宮中で取り入れられたのが始まりだとされ、『源氏物語』でも亥の子餅の登場する場面が描かれています。寒さへと向かう時期、火の扱いにも病気にも気をつけ、平穏な毎日を願う気持ちは昔も今も同じですね。
季めくり季の味■地階 京の銘店そう菜売場
総料理長 徳岡邦夫の
原点の味、穴子にゅうめん。
京都𠮷兆の総料理長 徳岡邦夫が修業時代のこと、祖父であり、天下の料理人と称された𠮷兆の創業者 湯木貞一から突如「にゅうめんを作ってくれ」と言われました。それまで湯木に食事を作ったことがなく、緊張しながら一心不乱に作ったのが穴子にゅうめん。二口三口と口にして静かに発せられた「うまい」の言葉は飛び上がるほど嬉しく、料理を通じて人とつながる喜びを知り、料理人生の原点ともいえる思い出となりました。そんな徳岡にとって特別な料理をご家庭で手軽に味わってもらえるようにと開発し、麺、だし、薬味をセットにした、京都𠮷兆の「にゅうめん」。器に麺を入れてお湯を注ぎ、濃縮だしをかけるだけで簡単にできあがり、薬味には鰹節、海苔、特製ブレンドのごま七味を添えています。写真の調理例では、国産穴子を実山椒とともに炊きあげた、京都𠮷兆の「あなご山椒煮」をのせました。優しい味わいのにゅうめんに穴子のうまみが加わり、身も心も温まる贅沢な一品に。
しっとり柔らかく、
味のしみた、鯛のあら炊き。
生・煮・焼・蒸・揚のどんな調理法にも適し、和洋中の幅広い料理に合い、魚の王様と称される鯛。そのおいしさを無駄なく余すことなく味わいつくす、あら炊きです。鯛は皮と身のあいだに脂やうまみが詰まっていると言われ、頭や骨の部分にDHAやEPAが多く含まれています。熱湯にくぐらせ、うろこや血合いを丁寧に除いて下処理してから、酒、砂糖、味醂、醤油で炊きあげていて、しっかりと味がしみ、ほろりと柔らか。里芋や紅葉麩の炊き合わせも添えました。少し温めてから召し上がってください。
〈二傳〉
惣菜など各種
[2種]税込1,080円から
[3種]税込1,620円から
[4種]税込2,160円から
鯛のあら炊き(1人前)税込540円相当
※2パック以上での販売のため、単品販売はしておりません。
香ばしい焼きおにぎりを
温かいだし茶漬けで。
脂ののった鮭のうまみがたっぷり。こんがり焼いたおにぎりの上に具材をのせ、温めただしをかけて味わう、人気の"安政茶漬け"シリーズです。お茶漬けは江戸時代中期頃から広く親しまれるようになったと言われ、下鴨茶寮が創業した1856年は安政年間にあたることにちなんで名づけました。鮭はふっくら柔らかく、焼きおにぎりの焦げ目がカリッと香ばしく、上品なだしの風味と青ねぎの香味、ぶぶあられの食感が引き立てます。これからの季節、温かいごはんものは、お酒のあとのシメにも嬉しいですね。
〈下鴨茶寮〉
安政茶漬け(焼鮭)税込972円
とりどりの色や食感が
調和する、季節のかき揚げ。
ホクホク食感の鳴門金時とごぼうを主役に、人参、玉ねぎ、三度豆を彩りよく取り合わせた、季節限定のかき揚げ。食材の色が映える薄衣や丸く美しく整った形に、料理人の技が光ります。鳴門金時もごぼうも年じゅう見かけますが、今が旬。甘みや香りが違います。このまま天つゆや塩をつけて味わうのはもちろん、温かい麺類にのせても美味。青じその爽やかな香りをまとった鯛のしそ巻、ぷりぷりシャキシャキ歯ごたえの丹波しめじとともにお楽しみください。
〈天ぷら八坂圓堂〉
天ぷら各種(1個)
鯛のしそ巻 税込216円
金時とごぼうのかき揚げ 税込310円
丹波しめじ 税込378円
■地階 和菓子売場
とろ~り、あたたか。
愛らしい小箱入りの葛湯。
二條若狭屋の初代主人 藤田芳次郎によって1917年の創業当時に考案され、100年以上も愛され続けている代表銘菓が、可愛い小箱に入った「不老泉」です。熱いお湯を120ccほど注いで混ぜると、とろりとした葛湯ができあがります。箱の絵柄によって中身が異なり、雪と松の絵柄は白く半透明のシンプルな葛湯、月とうさぎの絵柄は抹茶風味、花と水辺の絵柄は善哉風味。抹茶と善哉は、焼き麩で作った千鳥とあられがぷっかりと浮いてきます。小箱の絵柄は創業当時から変わらないものですが、多色刷り木版画の第一人者である徳力富吉郎によるもの。また、掛け紙にある絵は、琳派の絵師であり、図案家として工芸界でも活躍した神坂雪佳の作。不老泉の書は、洋画と書道の両分野に大きな足跡を残した中村不折が手がけました。もとは画家を志していたという初代 芳次郎は芸術家や文化人との付き合いも深く、豪華なコラボレーションを実現させています。優しい甘みととろみの葛湯は、熱々をフーフーしながら味わうのはもちろん、お湯で溶かしてから冷蔵庫で冷やしてもよく、年じゅうおいしく召し上がれます。
〈二條若狭屋〉
不老泉(葛・抹茶・善哉、各2個)税込1,836円
●オンラインストアでも販売しています。詳しくはこちら
- ※本記事の内容はホームページ掲載時の情報です。
- ※季節のメニューなど、商品により販売期間が限られていますので、ご了承ください。
- ※やむを得ない事情により、食材の一部を変更する場合、予告なく価格変更、販売終了する場合がございます。
- ※写真はいずれも盛り付け例です。皿などの容器は商品に含まれません。