2022/4/20~5/4[穀雨]
旬の走り、
盛り、名残。
その季節に初めて出回る「走り」、流通量が増えておいしい「盛り」、
惜しみながら余韻を味わう「名残」。日本では3つの旬を楽しみます。
走りの初がつおをはじめ、今ならではの様々な旬、四季のうつろいを満喫しましょう。
2022/04/22
短い食べどきを尊ぶ
「旬」の字。
月の上旬、中旬、下旬という言い方をするように、「旬」とは本来「10日」を意味する言葉。食材の旬を中国語(簡体字)では应季、英語ではin seasonといい、いずれも“季節”でとらえていますが、日本ではわずか10日を表す「旬」の字をあてたところに、短い食べどきを尊ぶ特有の概念を感じます。品種改良や流通の発展により年じゅう出回る食材も多いですが、「旬」から自然のうつろいを身近に感じることも、日本の食文化の醍醐味。
季めくり季の味■地階 京の銘店そう菜売場
さっぱり上品に京都らしく。
旬のはしり、初かつお。
"目には青葉 山ほととぎす 初鰹(はつかつお)"と詠まれたように、緑が鮮やかさを増すとともに、かつおが旬を迎えます。かつおの旬は春~初夏、晩夏~秋の2回あり、今の時期のあっさりとした風味は、表面をサッと炙って"たたき"にすると引き立ちます。二傳のかつおのたたきは、鮮度がいいので色味が美しく臭みがなく、絶妙な炙り加減で仕上げた、さっぱりとした口あたり。本場 土佐の豪快な藁焼きとはひと味違う、京都らしい上品な味わいです。別添えの特製ぽん酢もおいしく、長年のファンが多い人気商品のひとつ。
〈二傳〉
惣菜など各種
[2種]税込1,080円から
[3種]税込1,620円から
[4種]税込2,160円から
かつおのたたき(1人前)税込1,080円相当
※2パック以上での販売のため、単品販売はしておりません。
※かつおのたたきを含めると、[2種]税込1,620円から [3種]税込2,160円から [4種]税込2,700円から となります。
土佐酢+オリーブオイルで
和風カルパッチョに。
土佐酢は鹿児島産かつお節と北海道産昆布をふんだんに使い、たつのの醤油、京都老舗の醸造酢と本みりんを使用し、だしの風味が豊かで酸味が柔らか。オリーブオイルは日本の料理に合うようにと総料理長の徳岡邦夫がイタリアへ赴いて開発したもので、種を抜き取ってから抽出する特別製法により、えぐみや苦味がなく、繊細な味わいです。写真の料理は、鯛のカルパッチョ。桜鯛とも呼ばれる真鯛に、春ならではの新たまねぎ、旬の走りのグリーンアスパラガスやフルーツトマトを彩りよく。へぎ作り(そぎ切り)にした鯛は放射状に並べ、生姜を絞って黒胡椒をふり、梅肉を点々とのせて、土佐酢とオリーブオイルをかけます。
〈京都𠮷兆〉
土佐酢(195ml)税込1,080円 ※箱は別売り税込110円
エキストラヴァージン オリーブオイル(92g)税込1,620円
●オンラインストアでも販売しています。詳しくはこちら
よもぎの香りが広がる
春限定の生麩の天ぷらも。
シンプルな料理法だけに、食材の風味や食感がよりいっそう際立つ天ぷら。京都の名産のひとつ生麩は、煮物や田楽に用いられることが多いですが、カラッと揚げることで衣はサクッ、中はもっちり。豊かな香りが口中いっぱいに広がる、春限定のよもぎ麩です。季節の野菜のかき揚げや定番の玉ねぎも、食材本来の甘みや歯ごたえが満喫できます。
〈天ぷら八坂圓堂〉
天ぷら各種(1個)
玉ねぎ 税込120円
京生麩 税込130円
野菜かき揚げ 税込200円
香ばしい焼きおにぎりを
風味豊かなだし茶漬けで。
こんがり焼きおにぎりに、様々な具材とだしをかけて味わう、だし茶漬けです。すっぽんの身を贅沢に入れているので、うまみたっぷり。おにぎりの焦げ目がカリッと香ばしく、針生姜やねぎ、ぶぶあられ、しば漬けがいいアクセントになっていて、味わいの変化を楽しみながら堪能できます。お茶漬けは江戸時代中期頃から広く親しまれるようになったと言われ、下鴨茶寮が創業した1856年は徳川期の安政年間にあたることにちなんで、安政茶漬けと名づけました。主食としても、お酒のあとのシメにもおすすめです。
〈下鴨茶寮〉
安政茶漬け(すっぽん)税込972円
■地階
旬の山菜や筍とよく合う、
お酒のアテに格別のお味噌。
約200年前に創業し、伝統の味を守りながらも、時代のニーズに合せた味噌造りを探求し続けている本田味噌本店。写真1枚目は、酒のアテにもなる、その名もあて味噌。西京白味噌と赤味噌を合わせ、ツンとした香りと辛みの山葵(わさび)とコリコリした食感の山くらげを炊き込んだ季節限定のワサビみそです。ディップソース感覚で野菜や山菜につけたり、かまぼこやチーズにのせたり、お味噌の味わい方を広げてくれます。写真2枚目は、酢みそと西京白味噌。酢みそは、白味噌に醸造酢や和辛子が加えてあり、春野菜を和えたり、ほたるいかや鯉の洗いにつけたり。そして、看板商品の西京白味噌は、米麹のまったりと上品な甘さと淡黄色の美しい色合いをもち、京都の食文化に磨かれ支えてきた名品。
〈本田味噌本店〉
あて味噌 ワサビみそ(110g) 税込540円
酢みそ(120g) 税込324円
西京白味噌(500g) 税込648円
- ※本記事の内容はホームページ掲載時の情報です。
- ※季節のメニューなど、商品により販売期間が限られていますので、ご了承ください。
- ※やむを得ない事情により、食材の一部を変更する場合、予告なく価格変更、販売終了する場合がございます。
- ※写真はいずれも盛り付け例です。皿などの容器は商品に含まれません。