2021/11/22~12/6[小雪]
季しらず、
飽きしらず。
京都人は季節感を大切にすると同時に、時期を選ばない乾物や大豆製品といった
“季(とき)しらず”の食材を使いこなすのが上手。
先人たちの知恵と工夫が息づく飽きのこない味わいが、気忙しい年の瀬をホッとさせます。
2021/11/26
サステナブルフード乾物。
巻き寿司の具としておなじみの干瓢(かんぴょう)はウリ科植物ユウガオの実を薄くむいて干した乾物の一種。精進料理のだしに使われるほど、うまみ成分に富み、日本人に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどを豊富に含みます。乾物は干すことでうまみが凝縮され栄養価が増す、日本古来のスーパーフード。しかも食べる分だけ戻せば無駄がなく、冷蔵庫を使わずに長期保存が利くエコな食材、後世に残したいサステナブルな食材です。
季めくり季の味■地階 京の銘店そう菜売場
どこまでも完成度を高めた、
素朴で美しい太巻き寿司。
玉子は白身魚のすり身を入れて、ふっくらと厚焼きに。肉厚の椎茸はだしと醤油、みりんで甘辛く。三つ葉は風味と歯ごたえを生かしてシャキッと。干瓢(かんぴょう)はだしと砂糖で炊いて白く美しく。各々の具材は手間を惜しまず別々に調理し、香り高い焼海苔と生海苔を2枚重ねて贅沢に巻きあげました。素朴な寿司だけに、ひとつひとつの具材とその調和を大事にした、料理人の矜持を感じる味わいです。
〈いづう〉
太巻き寿司
(4貫)税込1,540円
(1本、8貫)税込3,024円
身近な乾物や野菜が
うまだしで手軽に味わい深く。
鹿児島産のかつお節、北海道産の昆布をたっぷり使用し、京都𠮷兆厳選の丸大豆しょうゆ、本みりんで風味豊かに仕上げた、うまだし。どんなお料理でも味が決まりやすいように仕上げてあり、別名「万能だし」とも。めんつゆ、天つゆをはじめ、お好みの焼き野菜にかけたり、希釈して鍋もの、煮ものに使ったり、幅広く活用できます。写真の料理は乾物を活用した一品、きくらげとレタスのうまだしがけ。きくらげは水でもどして石づきを落とし、だしと少々の塩、醬油で炊き、ひと口大に。コリコリしたきくらげとシャキシャキした千切りレタスの食感をさっぱりとしたうまだしが引き立てます。
〈京都𠮷兆〉
うまだし(250ml)税込864円
●オンラインショッピングでも販売しています。詳しくはこちら
ひとつひとつに手をかけた、
和食のお手本のような味わい。
焼き目を入れた湯葉とともに、今が旬のかぶらや金時人参、どんこ椎茸や里芋など、かつおと昆布のだしをベースにした上品な炊き合わせ。食材ごとに下茹で時間も調味料の配合も異なるので、それぞれ別々に炊いて盛り合わせています。一見シンプルな料理ですが、家庭ではなかなか真似のできない手間がかけられ、細部まで行き届いた正統で奥深い味わい。
〈二傳〉
惣菜など各種
[2種]税込1,080円から
[3種]税込1,620円から
[4種]税込2,160円から
湯葉と冬野菜の炊き合わせ(1人前)
税込540円相当
※2パック以上での販売のため、単品販売はしておりません。
とろりとレアで柔らか、
贅を極めた生うにの天ぷら。
天ぷらは揚げものではなく蒸しものだと言う人もいるように、衣で包んで高温で余計な水分を逃がしつつ、食材がもつ水分で蒸すことによって、香りやうまみが凝縮される料理。その醍醐味を実感する一品が、うに磯部巻きです。新鮮なうにを海苔で巻き、薄衣でサッと揚げるので、とろりと柔らか。口に入れた途端にうにがとろけ、ふんわりと甘みが広がり、生で食べる以上に濃厚な風味を感じます。新鮮な海老を使った天ぷらとともに、豊かな海の香りを堪能してください。
〈天ぷら八坂圓堂〉
天ぷら各種(1個)
うに磯部巻き 税込1,080円
海老しそ巻き、海老 各税込160円
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- ※季節のメニューなど、商品により販売期間が限られていますので、ご了承ください。
- ※やむを得ない事情により、食材の一部を変更する場合、予告なく価格変更、販売終了する場合がございます。
- ※写真はいずれも盛り付け例です。皿などの容器は商品に含まれません。