2021/9/23~10/7[秋分]
香り高き、
秋の訪れ。
何かの匂いでふと懐かしい場面を思いだすことがあるように、
五感の中でも特に嗅覚は記憶や感情と密接だと言われています。
松茸の香り、すだちの香り。心地いい香りにみちた食卓風景は、いつまでも心に刻まれるはず。
2021/09/24
日本の食文化を物語る香り。
秋の味覚の王様として珍重される松茸。独特の芳香にうっとりと秋の幸せを感じる人が多いのではないでしょうか。しかし、世界を見渡すと松茸を食す習慣がある国は少なく、なんと松茸の香りを嫌う国も。一説では松茸の香り成分(通称 マツタケオール)が、日本人になじみ深い味噌や醤油といった大豆の発酵食品にも多く含まれることが、日本で好まれる一因だと言われています。和食文化と切り離せない香りなのかもしれませんね。
季めくり季の味■地階 京の銘店そう菜売場
澄んだだしが取りもつ
秋の出合いもん、松茸と鱧。
出合いもんとは、旬を同じくした海の幸と山の幸が互いを引き立て合う組み合わせのこと。春なら若竹煮、冬ならぶり大根、そして秋といえば松茸と鱧! 京都では鱧といえば祇園祭=夏のイメージが強いですが、秋の鱧は身が肥えて、夏とはまた違うおいしさがあり、松茸の豊かな香りに負けない存在感があります。こちらは火を通した鱧や海老などの具材に、だしを別添えにした土瓶蒸し用セットです。土瓶がなければ、写真の盛り付け例のようにスープ碗に入れても。美しく澄んだ黄金色のだしとともに、松茸の風味や鱧のうまみを存分に味わってください。
〈二傳〉
松茸の土瓶蒸し(1人前)税込1,512円
形さまざま、彩り華やか、
薄衣をまとった秋だより。
四季折々の山海の幸を店内厨房で揚げた、さっくりと軽い口あたりの天ぷらの数々。季節の新作は色とりどりの秋野菜に鮮やかな黄色い菊花を散りばめたかき揚げです。ぷりぷりと軸が太い丹波しめじ、ほのかな苦みと甘みがとけあう新銀杏、しゃきしゃき歯ごたえのれんこん、どれも個性が豊か!
〈天ぷら八坂圓堂〉
天ぷら各種(1個)
秋野菜と菊花のかき揚げ 税込280円
れんこん 税込190円
丹波しめじ、新銀杏 各税込120円
風味も歯ごたえも豊かに、
まるで、きのこ博覧会?
それぞれに独特の香りや味わいをもち、だしが取れるほどにうまみ成分が豊富なことで知られるきのこ。平茸、きくらげ、なめこ、えのき茸、ぶなしめじ、舞茸。これでもかというほどに、きのこ類をたっぷり満喫できる丼です。貝の小柱をアクセントに加え、だしのきいた上品なあんをとろ~りと。口に運ぶたびに芳醇な風味が広がり、こりこり、ぬるぬる、しゃきしゃき...、豊かな食感を楽しめます。お好みで添付のぶぶあられを散らし、わさびと一緒にどうぞ。
〈下鴨茶寮〉
料亭のあんかけ丼 茸(1人前)税込972円
ごまの香りが広がる、
徳岡邦夫ブレンドの七味。
香りと風味、ほどよい塩味と辛味が立つ、ごま七味。京都𠮷兆 総料理長の徳岡邦夫が外国産も含めた幅広い食材候補の中から調合テストを重ねた結果、すべて国産食材に。たとえば、黒ごまは小粒ながら濃厚な風味の岩手黒を、唐辛子は色鮮やかでうま辛い希少品種 神出雲唐辛子を、山椒は粒が肉厚で"緑のダイヤ"と呼ばれるぶどう山椒を―。さらに徳岡が品質や食材環境を確認するために各産地を訪問し、生産者の声にも耳を傾け、七味の最終的な割合を決定。国産ごまの香り豊かな徳岡邦夫ブレンドとして完成させました。麺類をはじめ、豆腐や温野菜、鍋ものなど幅広い料理を際立たせます。写真は𠮷兆のだしを使った上品な味わいのおうどんに、きのこの天ぷらとねぎをのせ、ごま七味をはらりと。
〈京都𠮷兆〉
ごま七味(10袋入り)税込540円
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- ※季節のメニューなど、商品により販売期間が限られていますので、ご了承ください。
- ※やむを得ない事情により、食材の一部を変更する場合、予告なく価格変更、販売終了する場合がございます。
- ※写真はいずれも盛り付け例です。皿などの容器は商品に含まれません。