2022/12/22~2023/1/5[冬至]
新年を慶び、
幸を願う。
一陽来復の初春。をけら火で大福茶を入れ、お雑煮を炊き、お屠蘇の盃を順に傾ける。
無病息災、子孫繁栄、家族円満…、様々な願いがこめられた
お雑煮やおせち料理を味わいながら、新しい年の訪れを慶びましょう。
2022/12/16
歳神様へのお供え、おせち料理。
おせち料理の語源は、節目のお供えという意味をもつ、御節供(おせちく)。中国伝来の行事に由来し、弥生時代、収穫への感謝として節目ごとにお供えしたのが始まりだと言われています。その後、奈良~平安時代の五節会(ごせちえ)、江戸時代の五節句(ごせっく)といった行事とともに伝えられ、現在ではお正月料理だけをおせちと呼ぶように。時代によって料理の種類や形式は異なりますが、そこに通う心は共通かもしれません。
季めくり季の味■地階 京の銘店そう菜売場
千年の都で育まれてきた、
白味噌のお雑煮。
京都のお雑煮といえば、白味噌に丸餅。晴れやかな新年の始まりに、京都𠮷兆の白味噌雑煮はいかがでしょうか。電子レンジで(600Wで2分30秒)温めるだけで手軽に召しあがれます。白味噌は平安時代に京都で発祥したと言われ、米麹をたっぷりと使った甘く洗練された味わいは、主に貴族が食す贅沢な嗜好品でした。お正月にお雑煮を食べる風習も平安時代からあったとされます。餅はよく伸びることから"長生き"の象徴、丸い形が"円満"を意味し、具材は家庭ごとに様々ですが、京都𠮷兆では"角が立たないように"と丸く切った大根、赤い色が"魔除け"の意味をもつ京にんじんを用いています。だしが香り、白味噌の甘みがまったりと広がる、お正月だけの特別な味わいを数量限定でご用意。
〈京都𠮷兆〉
白味噌雑煮(1人前)《限定数300》税込1,620円
●12月30日(金)・31日(土)販売
●ご予約を承ります(予定数に達し次第、承りを終了します)
京都のおせちに欠かせない、
棒鱈とにしん昆布。
京都ならではのおせちとして昔から決まって食べられてきたのが、棒鱈(ぼうだら)です。棒鱈は"たらふく(鱈福)食べる"という語呂合わせから、"食べものに困ることがないように"との願いをこめた縁起もの。水分が抜けてカラカラになるまで干した棒状の鱈を、数日~1週間ほど水に浸して、柔らかく戻してから、甘辛く炊きます。鱈はもともと水分が多い淡白な白身魚ですが、天日干しすることでうまみが凝縮され、ゆっくり戻すことでホロッとした食感に。手間と時間をたっぷりとかけた、なんとも贅沢な味わいです。身欠きにしんを用いた、にしんの昆布巻も京都人には欠かせず、"二親(にしん)が養老昆布(よろこぶ)"の語呂合わせから、"両親が健康に長生きできるように"という願いがこめられています。いずれも艶々と美しく、料理人の技と京都らしい気品が漂います。
〈下鴨茶寮〉
鱈旨煮(150g)税込1,620円
一口にしん昆布巻(5本)税込756円
先人たちの知恵と心を
受け継ぐ、おせちの数々。
ふっくら丸々と艶やかな黒豆は、"まめに働き元気に暮らせるように"という願いがこめられ、黒い色には邪気払いの意味もあります。黄金色が美しい数の子は、にしんの卵であり、"二親(にしん)から多くの子が出る"ことから子孫繁栄の縁起もの。京料理の定番である鴨ロースは、鴨の漢字をへんとつくりに分解すると、甲と鳥=コウノトリ=子孫繁栄の連想によって縁起がいいとも。一品一品に願いを託すとともに、丁寧に手をかけられた、おせち料理。黒豆は錆び釘を入れるか鉄鍋で煮ることで黒々とした艶が生まれ、数の子は濃度の低い塩水でゆっくりと塩抜きすることで食感やうまみを損なわないなど、古くからの知恵が生かされています。
〈二傳〉
黒豆(150g)税込1,620円
数の子味付け(100g)税込2,700円
合鴨ロース(1枚)税込5,346円
●12月29日(木)~31日(土)販売(数量限定、なくなり次第終了)
さっくりと揚げた、
お正月の縁起もの。
縁起のいい食材を、趣向を変えたご馳走として天ぷらに。たくさん穴があることから"先の見通しがよくなるように"と縁起を担いだ、れんこん。長いひげや丸い背から"腰が曲がるまで長生きできるように"と願いをこめた、海老。赤い色がめでたく、"魔除け"の意味ももつ、金時にんじんの京かんざし。親芋、子芋、孫芋...と増えることから"子孫繁栄"の意味をこめた、えびいも。おせち料理ではじっくりと柔らかく煮炊きされることが多い食材ですが、一瞬の技でさっと揚げた天ぷらは食感や香りが際立ち、ひと味ちがいます。
〈天ぷら八坂圓堂〉
天ぷら各種(1個)
京かんざし 税込260円
れんこん 税込302円
えびいも 税込340円
大海老 税込367円
海老かき揚げ 税込432円
●12月31日(土)は海老天ぷら、海老かき揚げのみ販売
■地階 銘茶売場
新しい年を祝い、
無病息災を願う、大福茶。
京都では元旦に小梅と結び昆布を入れたお茶を飲む慣わしがあります。その由来は古く、平安時代、疫病が大流行した際、空也上人が病人にお茶をふるまったところ、鎮まったため、これにあやかって、村上天皇が毎年お正月に一年の無病息災を祈願してお茶を服されるようになったのが始まりだと言われています。天皇が服するお茶として「皇服茶」と呼ばれ、いつしか庶民のあいだにも「大福茶」となって広まりました。お茶に入れる梅干しには"しわが寄るまで"という長寿の願いが、結び昆布には"睦び喜ぶ"という縁起担ぎの意味があります。茶葉の種類に特に決まりはなく、一保堂の「大福茶」はちょっと贅沢な特別仕立ての玄米茶。いつもの玄米茶よりも上等な茶葉に、香り豊かに炒った玄米を少し加え、茶葉そのものの味を十分に生かした、お正月だけでなく日常にも飲みやすく、どなたにも好まれやすいお茶です。1717年に創業し、広く茶文化の発展を支えてきた一保堂茶舗。縁起のいい紅白のパッケージは、お歳暮やお年賀、ちょっとしたおみやげにも喜ばれます。
〈一保堂茶舗〉
大福茶(1缶、120g)税込1,080円
※小梅や結び昆布は商品に含まれません。
●1月15日(日)まで販売(数量限定、なくなり次第終了)
- ※本記事の内容はホームページ掲載時の情報です。
- ※季節のメニューなど、商品により販売期間が限られていますので、ご了承ください。
- ※やむを得ない事情により、食材の一部を変更する場合、予告なく価格変更、販売終了する場合がございます。
- ※写真はいずれも盛り付け例です。皿などの容器は商品に含まれません。